飢えと子どもドロボー団 ─満州引き揚げからパルシステム連帯までの半生記

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飢えと子どもドロボー団 ─満州引き揚げからパルシステム連帯までの半生記

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 戦争、敗戦という稀有な体験をした世代も少なくなってきた。私は、植民地満州国の開拓団で、国民学校二年生であった。突然の価値観の転換を理解する前に、飢餓に直面した。住んでいた日本人住宅を追い出され、「満人」(と呼んでいた)の自作農の小屋に収容された。彼らの主食、粟を与えられた時は、空腹にもかかわらず喉を通らなかった。帰国までの一年三ヶ月、飢餓地獄だった。開拓団員は全員、帰国船に乗るまで、団長から渡された青酸カリを懐にしていた。
 長じて私は、生活協同組合というすばらしい連帯組織に関与してきた。日本生活協同組合連合会(日本生協連)が1951年の設立総会で掲げたスローガンは「平和とよりよい生活のために」である。私の人生は良くなるであろう、と納得していた。その後、今日まで平和な時代は続いた。このまま続いてほしい。
 ガザやウクライナは他人事ではない。生協は、戦争に反対する行動を起こすべきである。
 本文を読まれた方が、私の半生記の中で訴えている「反戦」をくみ取っていただけるとありがたい。
──本書「はじめに」から
目次
第1章 団地の自治会から生協づくりへ
第2章「ドロボー団」結成~過酷な満州からの帰還
第3章 故郷の山形県楯岡町(現村山市)での学生時代
第4章 早稲田大学と安保闘争と社会党
第5章 生協経営の安定化と今後に向けた改革・社会的課題への挑戦
第6章 趣味について
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