てんかんの人間学的探求
  • 発売日:2026/09/10
  • 出版社:青弓社
  • ISBN:9784787235794

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てんかんの人間学的探求

てんかんの人間学的探求

通常価格 3,740 円(税込)
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商品説明
激しい発作や痙攣をともなう病理「てんかん」。太古から存在するこの病は、あるときは「神聖病」や「狐つき」などの超自然的な現象として崇拝され、あるときはその視覚的な恐ろしさから蔑視・差別されてもきた。古代には呪術や憑依として、初期・中期の医学の観点からは女性特有のヒステリーとして、そして近代医学では脳の電気的異常として――てんかんに対する認識は歴史上さまざまな形態をとってきた。

本書では、こうしたてんかんの診断史を丁寧に整理することから出発し、臨床的な知見もふまえながらより「人間学的」な検証をおこなっていく。そのときに着目するのが、上田秋成、南方熊楠、黒澤明、フローベール、ゴッホ、ドストエフスキーという、てんかんを患っていたとされる文学者・芸術家の伝記的事実の数々だ。

目に見える発作や痙攣として表出する医学的・生物学的な現象としてだけでは捉えきれない、より精神的・内面的なレベルでの「人間にとってのてんかん」という側面を、豊富な実例をもとに浮き彫りにする。てんかんを人類の文明史に位置づけなおし、その根源を人間学的に探求する稀有な試み。


【目次】

まえがき――「てんかんの人間学的探究」について 富田三樹生

第1章 てんかんの人間学的探求
 1 その歴史の素描
 2 現代とてんかん――てんかんとは何か

第2章 てんかん発作と自己組織性
 1 てんかん発作の構造的展開
 2 「情動てんかん」について
 3 反射てんかん
 4 「興奮がより強い興奮を呼ぶ」――情動における正のフィードバック作用
 5 「自己組織性」とその精神疾患の病因論的意味

第3章 てんかんと解離の内的連関について
 1 ヒステロエピレプシーから「偽発作」へ
 2 ヒステリー(解離)とてんかんの症状の類同性について――両者の外的連関から

第4章 てんかんの病碩学(1)――上田秋成・南方熊楠・黒澤明のてんかんと創造性
 1 上田秋成
 2 南方熊楠
 3 黒澤明

第5章 てんかんの病碩学(2)――フローベール・ゴッホ・ドストエフスキーのてんかんと創造性
 1 ギュスターヴ・フローベール
 2 フィンセント・ファン・ゴッホ
 3 フョードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー

第6章 てんかん・解離結合群について
 1 てんかんの具体像
 2 解離について
 3 解離の始原を追って――イム・「憑依わずらい」・ヒステリー
 4 解離とてんかんの本質的同一性
 5 三大精神病論の要点
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