文体としての物語・増補新装版
  • 発売日:2026/11/25
  • 出版社:青弓社
  • ISBN:9784787292889

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文体としての物語・増補新装版

文体としての物語・増補新装版

通常価格 5,940 円(税込)
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商品説明
明治期に西欧的な文体が導入されるにつれて、作家たちは文学をどのように変化させ、新しい文体と物語をどのように創造しようとしたのか。

旧来の文体を解体して新しい型を生み出す過程を、二葉亭四迷や森鴎外などを題材に「小説を書くということ」「記憶を語るということ」という視角から分析する。
さらに、「言葉を受け取るということ」と部を立てて読書行為も丁寧に腑分けする。

新しい文体と物語が誕生した時代をとらえ、表現することと読むこと、聴くことに目を向けて近代文学の始まりを問い直す著者の代表作。

【目次】
序 章 物語としての文体/文体としての物語
 1 ジャンルの記憶
 2 手法の露呈と表現の脱領属化

第1部 小説を書くということ

第1章 文体としての自己意識――『浮雲』の主人公
 1 主人公の設置とジャンルの転換
 2 立身出世型主人公の転倒
 3 「反主人公(ルビ:アンチ・ヒーロー)」の誕生
 4 内的対話としての自己意識
 5 言葉を対象化するもう一つの言葉

第2章 『浮雲』における物語と文体
 1 科白と地の文の葛藤
 2 会話場面と物語の展開
 3 自己認識の幻想性
 4 メタ小説としての『浮雲』
 5 内在的読者を生成する文体
 6 相互葛藤的な文体の自己差異化

第3章 表現の理論/物語の論理
 1 ベリンスキーと二葉亭
 2 「只一の感動」の理論的可能性
 3 ヘーゲルと朱子学の対峙
 4 「霊感」と「理気」のはざまで
 5 「偏執の気」としての文学

第2部 記憶を語るということ

第4章 結末への意志/結末の裏切り――嵯峨の屋おむろにおける物語と表現
 1 独白体の発見
 2 作中人物の内と外
 3 語り手の位置の乖離
 4 物語の結末と文体
 5 傍観者の位置
 6 物語の生成力と文体

第5章 結末からの物語――「舞姫」における一人称
 1 自我構造の多層性
 2 自己認識の複数性
 3 外化した自己と内化した自己とのはざまで
 4 他者の言葉との対峙

第6章 人称的世界の生成――鴎外ドイツ三部作における文体と構成
 1 人称的自我の選択
 2 偏りとしての個別性
 3 傍観者的一人称の可能性と限界

第3部 他者と関わるということ

…
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