3つのミャンマーと日本

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戦後日本の独自外交の秘録がここに!

第二次世界大戦後に独立して以降、ミャンマーでは、クーデターで権力掌握し独裁体制を敷いてきた軍事政権と、アウン・サン・スー・チー氏をリーダーに民主主義の実現を求める民主化勢力が激しく対峙してきた。そんなミャンマーで、軍事政権と、スー・チー氏の双方とパイプを築き、「鎖国状態」のミャンマーで日本が独自の外交を展開する土台を築いた人物が、本書の著者である丸山市郎元駐ミャンマー特別全権大使だ。
「戦前、戦中、戦後を通じ、日本人とミャンマー人との間には『 あたたかい関係』がありました。時には厳しい歴史に直面しながらも、様々な分野・場所で、両国の人々が交流し、幾層にも積み上げてきた関係性です。ミャンマーに大使として勤務していた当時私は、2つの国の人々がこの関係をさらに太いものとして次の世代にどの様につないでいくかを考えてきました。」
このように語る丸山氏は、なりふり構わず権力維持をしようとする軍事政権と、それに抵抗し身の危険を顧みずに民主化運動を展開するスー・チー氏の間に立ち、外交活動を展開してきた。
2021年には日本政府への支援を求め日本大使館前に集まったデモ隊から要請文を受け取り、ミャンマー語で直接対話したことでも知られる丸山氏。本書は、その外交官人生と日本の独自外交の舞台裏を綴った初の著書である。
目次
第1章 なぜ日本とミャンマーは「特別な関係」になったのか—日緬関係の概略
第2章 ネ・ウィン政権—国軍支配と現在の混乱の源流
第3章 スー・チー氏の登場と民主化運動の高まり—国軍とスー・チー氏の間に立って
第4章 タン・シュエ軍事政権中期まで—対立の深刻化と国際社会からの批判
第5章 タン・シュエ軍事政権後期—一族政の強化と2度目の総選挙実施
第6章 軍事政権の終焉とテイン・セイン政権の政治・経済改革、スー・チー氏の政治参加
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