アフガニスタンの10歳の少年サミームと親友のゼインは、タリバンのドローン爆撃により一瞬にして孤児となった。伯父の住むイギリスに亡命するための苛酷な旅が始まる。安全に暮らせる場所が欲しい。それだけを願い少年二人はひたすら前に進む。
現在の舞台はイギリス。アフガニスタンからイギリスまでの3年に及ぶ長い逃避行について、サミームが難民申請の聞き取り調査官に語る形で徐々に明かされていく。並行して、イギリスで始まった仮の里親の家での日々と学校生活が描写される。ようやく安住の地にたどり着いたと思ったサミームだが、同級生から差別的ないやがらせを受け、ある事件を起こしてしまう。その後、難民申請は却下され、サミームは希望を失うが、「サミームに安全を! わたしたちには安全にくらす権利がある!」と、声を上げる生徒たちがあらわれた。