まえがき
第一部 人的要因
第一章 人口動態の決算
平和から戦争へ/国民の動員/名誉の戦死/亡命から斬首まで
ヴァンデーでのジェノサイド/出生率の回復/統計調査の始まり/集中化、老齢化/相対的衰退
第二章 領土の決算
アヴィニョンの再統合/ミュルーズとモンベリアール/北東部国境/ニース、モナコ、サヴォワ地方/大国家、大帝国/サン=ドマング (ハイチ) 島/カリブ海の他の島々/ギアナ、カナダ、ルイジアナ/インド洋にて
第三章 法制上の決算
権力の危機/立法権、執行権、行政権/パリ対地方、中央集権化/自由の獲得/人権をめぐる論争/封印状の終焉/失われた自由/女性の権利/体系の精神
第四章 文化の決算
学校/制度の存続/新しい制度/言語/方言との戦い/文学/出版、演劇、音楽/科学/ 技術
第五章 芸術の決算
ローマ風の仮装/帝政下での古代のパロディの継続/旅行者の証言/文化財破壊の諸原因/破壊の足どり/文化財破壊の技術/文化財破壊の代価/略奪の目録/キリスト教芸術への攻撃/宝飾品と家具の犠牲/貴重品の競売/より貧しくなったフランス
第二部 経済的要因
第一章 農業の決算
一七八九年以前のフランスの農村/一七八九年における農業技術/大革命前夜/所有の移転/収穫率の停滞/革新/生産の停滞/全体としてマイナスの決算
第二章 産業の決算
フランス対イギリス/フランス産業の目ざめ/大革命の入口で/ド・ウェンデル家の試練/プジョー家の誕生/パリ、もろい成功/織物業の幸福と不幸/産業化の苦心/得をした者
第三章 商業上の決算
一七八九年以前、国内取引の発達/対外貿易の拡大/国内商業の困惑/封鎖/密輸/港の抹殺/イギリスの勝利
第四章 財政の決算
貨幣の犠牲/新しい通貨/フランス銀行/公共支出/税/借入金/資本主義の爆発/贈賄者と収賄者/またもやイギリス
第五章 社会的決算
物価/賃金/購買力/生活水準/改造された社会
結論に代えて
ラ・セル=アン=エルモワにて/プランにて/過去を俯瞰してみると/終わりに、伝説の聖化/終わりに、作り替えられた世界
訳者あとがき
解説――フランスをかくも素早く立ち直らせたもの(鹿島茂)
関連年表