プリズン・ドクター
  • 発売日:2026/05/01
  • 出版社:草思社
  • ISBN:9784794228420

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プリズン・ドクター

プリズン・ドクター

倉骨 彰 (翻訳)
通常価格 3,960 円(税込)
通常価格 セール価格 3,960 円(税込)
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  • 発売日:2026/05/01
  • 出版社:草思社
  • ISBN:9784794228420
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商品説明
英国の医療制度改革で収益重視に転じたクリニックを飛び出した女性医師に舞い込んだのは、刑務所からのオファーだった――。
その任務とは、受刑者たちの診療に従事する刑務医官(プリズン・ドクター)。
「 真に人の役に立つ人間に生まれ変わることができるかもしれない」とキャリアのやり直しを決意した彼女を待っていたのは、トラウマや貧困、虐待から犯罪に走り、社会から最も見捨てられた受刑者の過酷な現実だった。
詐病や自殺未遂、薬物中毒、凄惨なリンチなど衝撃的な事件が日常的に起こる医療の現場で、彼女は受刑者の背負った心の傷や苦悩に触れる。そして、がんじがらめの規則、収容者の処遇に戸惑いながら、少しでも収容者たちの人生を良い方向に向けるべく奮闘を始める。
英国で最も深刻な問題を抱える犯罪少年を収容するハンターコム少年刑務所を皮切りに、きわめて危険な重犯罪者も収容されるスクラブス男性刑務所、最も厳しい重警備を必要とするブロンズフィ―ルド女性刑務所――。
 三つの「現場」で、それぞれの収容者が抱える“症状”と向き合い、同志である職員と絆を深めていく。
これは単なる医療活動の記録ではない。症状の奥にある人間を見つめ、その痛みに寄り添い、尊厳を取り戻す魂の再生の物語だ。
目次
プロローグ ここにはケアを待つ人たちがいる―ブロンズフィールド女性刑務所 

第1部 ハンターコム少年刑務所

第1章 人生を変えるスライディングドア・モーメント 
塀の中の懲りない人たち/医療は誰のためにある?/医師としての役割を全
うしたい/自ら選んだ道

第2章 飛び込んできた新たなチャンス 
医師の仕事を失う喪失感/忘れがたい患者との別れ/運命を変えた一本の電
話/「君ならなんだってできる」

第3章 助けを必要とする人たち 
忘れられない四年前の事件/アルコール依存症の患者の常軌を逸した行動/
体を張って患者に向き合う

第4章 刑務所への初出勤 
少年刑務所の扉をくぐり抜けて/イギリスで最も深刻な問題を抱えた少年た
ち/犯罪少年たちの心の闇/鉄格子から差し込む一条の光/騒々しい診察待
合室

第5章 犯罪少年たちの素顔 
少年刑務所での初の診療/自前のスニーカーを欲しがる少年たち/少年刑務
所の「女センセ」も悪くない/〝ある症状〞で診療に列をなす少年たち/何のた
めに少年刑務所で働くのか?

第6章 ジャレッドとの出会い 
自傷少年が抱える〝体の痛み〞/家族を知らないジャレッド/「センセ、自分
は物を書くのが好きです」/塀の中で暮らす少年たちが得られなかったもの
/ジャレッドが綴った思い/立ちはだかる壁/彼はまだ、詩を書いているだ
ろうか?

第2部 ワームウッド・スクラブス男性刑務所

第7章 〝生き地獄〞から逃れるために 
凶悪犯罪者が収容される男性刑務所/自らの喉を搔き切った青年/「こんな
自殺未遂、一度も見たことがないよ」/収容者の自殺未遂に関する報告会議
/刑務所を仕事場に選んだ宿命

第8章 騒々しい男性刑務所の日常 
重厚な煉瓦造りワームウッド・スクラブス刑務所/数々の著名人も収容された刑務所の歴史/職員たちが刑務所で働き続ける理由/所内が浮き足立つカンティーン・デイ/威厳あふれる女性刑務長フレイク

第9章 危険と隣り合わせの刑務所生活 
標的(ターゲット)にされた老人/自殺未遂者から伝えられた言葉/刑務所のセキュリティ研修

第10章 新たな入所者たち 
新規収容者の入所時健診/ドバイ出身のアザール/持病をもつ収容者への対応

第11章 緊急出動要請 
体内に凶器を隠した男/抵抗としての自傷行為/医官同士のつかのまの休憩時間

第12章 刑務医官(プリズン・ドクター)としての責務 

ミスター・シャイニーシューズとの攻防/緊急移送を困難にする人手不足問題/厳重な監視下での医療活動/蔓延しはじめた合成麻薬/精神不安定になりやすい外国人収容者

第13章 次々と湧き起こる騒動 
ミスター・シャイニーシューズふたたび/刑務所生活で持病が悪化したアザール/「いくら掃除をしてもきれいにならないのです」/重度の火傷を負った収容者

第14章 降りかかったトラブルと小さな希望 
刑務所の規則に違反する/チューインガムと咳/思いがけない贈り物/プロフェッショナルな刑務官たち/勤務中の本当の恐怖

第15章 刑務医官(プリズン・ドクター)という職業 
収容者に感化された言葉遣い/虚勢を張る収容者の胸のうち/心を削る収容者の言動/眠れぬ夜を越えて

第16章 収容者たちに寄り添う覚悟 
讒謗(ざんぼう)の張本人/飛び降り逃亡の大きすぎる代償/収容者の悲しみに寄り添いつづける

第17章 囚われの身という絶望 
緊迫の胸骨圧迫/救命の先にあるのは希望か、絶望か

第18章 医官の仕事がもたらした変化 
ふと人生を見つめる時間/診療から芽生えた小さな希望/歓迎されない、小さな侵入者/刑務所で身につけた強(したた)かさ

第19章 隔絶された世界で 
フレイク刑務長の意外な頼みごと/空虚で場違いなセレブパーティー/刑務所で〝自由〞を手に入れた殺人犯

第20章 死因審問への召喚 
西ロンドン検死法廷(コーロナーズ・コート)/謎の死を遂げた収容者/法廷での執拗な追及

第21章 潮 時 
合成麻薬スパイスの蔓延/収容者の弱さにつけ込む悪意/スクラブス刑務所での最後の日

第3部 ブロンズフィールド女性刑務所

第22章 心を病んだ女性収容者たち 
新年から賑わう女性刑務所の診療室/出戻りを繰り返す薬物依存症のポーラ/「ここは自分の家のような気がします」

第23章 踏みにじられた尊厳 
女性収容者の多くは被害者/ヘロインに救いを求めたアンドレア/薬物依存症から立ち直る唯一の方法(プラン)

第24章 負から抜け出るチャンス 
外の世界を恐れるスザンヌ/診察室の頼もしい用心棒(パンサー)、ベッキー刑務官/自
らを恥じる路上生活者のリアーナ

第25章 人生を立て直す女性たち
マフィアの妻からカウンセラーを目指すアンバー/女性収容者の力になりたい/「人はどんなときも、前に進まなければなりません」

第26章 幸せの場所にたどりつくまで 
薬物中毒者の家政婦トゥルーディ/一人で虐待に耐えた幼少期/ついに良い人たちに巡り会えた
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