• 発売日:2021/10/27
  • 出版社:晶文社
  • ISBN:9784794972804
通常価格 1,980 円(税込)
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商品説明
生きるべきひと/死んでいいひと、もう選別は始まっている……
安楽死と尊厳死、そして優生思想をめぐって緊迫していく現況に警鐘を鳴らす

2020年7月、ALS(筋萎縮性側索硬化症)の女性患者に薬物を投与したとして、
ふたりの医師が嘱託殺人の容疑で逮捕された。
同じ年、コロナ禍で医療が逼迫するなか、
人工呼吸器をどの患者に優先して使うべきかの議論が紛糾。
医療がひとの生命を縮めうるという事実に、私たちは直面せざるを得なくなった。

研究者として当事者として支援者として、
死生学や生命倫理に長らく携わってきた著者たちが緊急セミナーで結集。
安楽死・尊厳死、そして優生思想をめぐり、先走っていく世論に警鐘を鳴らす。

【目次より】

まえがき安藤泰至

第1 部 京都ALS 嘱託殺人と人工呼吸器トリアージ

◆「安楽死」「尊厳死」の危うさ安藤泰至
◆ALS 患者の「死ぬ権利」?川口有美子
◆医療が死を早めてよいのか?島薗進

第2 部 「安楽死」「尊厳死」言説といのちの学び

◆殺される/殺すのはだれか?安藤泰至
◆<間>の生を聴く/<間>の生を語る大谷いづみ
◆いのちの選別をめぐって何が起きていたのか?島薗進
◆ディスカッション

第3 部 「死」へと追い詰められる当事者たち

◆生命倫理問題における「当事者」の再考いのちを守るとはどういうことか安藤泰至
◆家族に「殺させる」社会を生きる「大きな絵」のなかで「小さな物語」に耳を澄ます児玉真美
◆医療資源について語るとき考えなければならないこと島薗進
◆ディスカッション

あとがき島薗進
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