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福田徳三の貨幣論と左右田喜一郎の価値論

福田徳三の貨幣論と左右田喜一郎の価値論

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商品説明
◆福田徳三の広大な知的営為の全容を解明-待望のシリーズ、第6巻◆
わが国の社会科学の基礎を築いた福田徳三、その再生・復興をめざして第一線の執筆陣が、多方面にわたる福田の事績を明らかにし、その慧眼を蘇らせる。第6巻は福田と左右田喜一郎の貨幣論の対立(国境あり×国境なし)を通して、貨幣という触媒がもたらした「経済学の起点・原点」を探る。商品貨幣説と信用貨幣説の相克をこえて、【支払手段】と【交換手案】としての貨幣を論究。
目次
『福田徳三の貨幣論と左右田喜一郎の価値論 ―「国家ありき」・「国家ぬき」の相克』(福田徳三の世界6)

  齊藤 誠(國學院大學経済学部教授) 著

【目 次】

・はしがき

第一章 旅のはじめに長く―なぜ福田の貨幣論と左右田の価値論なのか

一 商品貨幣説のスケッチ
 (1) 交換手段としての貨幣
 (2) 商品貨幣説に隠された前提や解釈
二 信用貨幣説のスケッチ
 (1) 支払手段としての貨幣
 (2) 信用貨幣の流通と貸借証書の流通(債権の譲渡)の異同
 (3) 通貨単位における信用貨幣と商品貨幣の違い
 (4) 貸借証書としての国家鋳造の貨幣
三 デヴィッド・グレーバー著『負債論』の衝撃
 (1) 議論の触媒としての『負債論』
 (2) 『負債論』における貨幣の分類法
 (3) 物々交換経済は貨幣経済に先行していたのか
 (4) 「交換手段としての貨幣」は「支払手段としての貨幣」に先行していたのか
 (5) 貨幣は自然の産物か、国家の造作か
 (6) 貨幣の流通を支えている社会的な合意―グレーバーやスミスに見えていなかったこと
 (7) どのようにして貨幣はもろもろのモノの価値尺度となるのか

第二章 福田の貨幣論―支払手段としての貨幣

一 福田貨幣論との幸福な出会い
 (1) 祓いと払い
 (2) 新たな「神話」としての原初的負債論
 (3) 「国家ぬき」の貨幣論と「国家ありき」の貨幣論のはざまで
 (4) 福田の原始貨幣と原初的負債論の貨幣の微妙な違い
二 金貨(商品貨幣)と国家鋳貨(信用貨幣)をあわせもったハイブリッドな仕組みとしての金本位制度
 (1) 福田とクナップ
 (2) 金地金と徴税権に支えられた金本位制度という理解―クナップとの格闘の末に
三 福田貨幣論との対話
 (1) 「国家ありき」の貨幣の可能性と限界
 (2) 信用貨幣が越境するとき
 (3) 「国家ぬき」の貨幣再考

第三章 左右田の価値論―交換手段としての貨幣

一 左右田価値論との幸運な出会い
 (1) 『貨幣と価値』の事例の衝撃
 (2) 左右田の『貨幣と価値』を手に取って
 (3) 左右田にとっての個人と社会
二 左右田の価値論と貨幣のサーチ理論の対話
 (1) 『貨幣と価値』の記述にそって
 (2) 貨幣のサーチ理論の枠組みに翻訳して
 (3) 左右田とクナップ
 (4) 「貨幣の限界効用」について
三 左右田の反論に対して勝手に再反論を試みて
 (1) 「彼岸の貨幣」からの視点に抗して
 (2) 福田徳三への左右田の反論に対する再反論の試み―支払手段と交換手段の補完関係
 (3) 土方成美への左右田の反論に対する再反論の試み―「はじめに貨幣ありき」のモデルと「貨幣ぬき」のモデルの異同

第四章 福田と左右田が生きた時代

一 福田と左右田の知的な交流
二 学問と現実―一九二〇年代の福田と左右田
 (1) 金解禁論争における福田―「国家ありき」、「国境ありき」の貨幣論にこだわって
 (2) 金融恐慌における左右田―「評価社会」の崩壊に直面して

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・参考文献
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