法社会学の再定義

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高橋 裕 (編集)
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商品説明
🔶長年にわたり法社会学を牽引してきた和田仁孝教授の古稀を祝し、法社会学の現在と未来を展望 ― 研究者・実務家・学生にとって必携の一冊🔶
和田教授が取り組んできた法社会学の解体と再生をさらに推進すべく、今日的な視点から多角的に捉え直し、「再生」と「再定義」を企図した意欲的な一冊。第一線で活躍する29名の執筆陣が一堂に集い、広く時代の要請に応える。【本書の主要テーマ:1. 法社会学理論の再構築、2. 法社会学方法論の再検討、3. 法意識―プラクティス関係の再考察、4. ADRの再定位、5. 裁判過程論の再構成、6. 弁護士論の再定義】
目次
『法社会学の再定義〔和田仁孝先生古稀記念〕』

 上田竹志・高橋裕・仁木恒夫・船越資晶 編集

【目 次】

🔶第1部🔶法社会学理論の再構築

🔷1 社会形成の動力学に向けて―「テミスの落とし物」あるいは「プロメテウスの火」〔吾妻 聡〕

 Ⅰ 緒言―和田・解釈法社会学の精神
 Ⅱ 主体概念の刷新の理路
 Ⅲ 構造論序説―自由の社会的条件の探究
 Ⅳ 批判法学再構築へ向けて
 Ⅴ 2つのラディカリズムの分岐点―Super TheoryとUltra Theory
 Ⅵ 「テミスの落とし物」あるいは「プロメテウスの火」―社会形成の動力学と逸脱主義の技法
 Ⅶ 結言―批判的法社会理論の精神

🔷2 法の妥当はいかにして生まれるか―和田仁孝の法の概念を手がかりに〔高橋 裕〕

 Ⅰ はじめに
 Ⅱ 法の特質―「力」対「権威」?
 Ⅲ 法の特質としての「妥当」とその生成のメカニズム
 Ⅳ 和田仁孝の「法」と紛争論
 Ⅴ おわりに

🔷3 コロナ禍におけるフーコーの権力論の再考―和田法社会学の視点から〔仲正昌樹〕

 Ⅰ はじめに
 Ⅱ 新型コロナ問題をめぐる法の変容
 Ⅲ 緊急事態と正常性
 Ⅳ 緊急事態と生権力
 Ⅴ 生権力と新自由主義
 Ⅵ 和田法社会学におけるフーコー
 Ⅶ ポストコロナの和田法社会学の可能性

🔷4 法社会学への招待―ミスリーディングなテーゼを越えて〔佐藤憲一〕

 Ⅰ はじめに
 Ⅱ 日本語と通念的了解
 Ⅲ 連辞符社会学テーゼ
 Ⅳ ネッシーと現生爬虫類のメタファー
 Ⅴ 基礎法学テーゼ
 Ⅵ 幽体離脱のメタファー
 Ⅶ 結びにかえて

🔷5 パウンド/ルウェリン論争再訪〔船越資晶〕

 Ⅰ はじめに
 Ⅱ パウンド
 Ⅲ ルウェリン
 Ⅳ おわりに

🔶第2部🔶法社会学方法論の再検討

🔷6 身体的関わりから見た法実践〔西田英一〕

 Ⅰ はじめに
 Ⅱ 身体的関わり事例
 Ⅲ おわりに―からだと法

🔷7 法的思考の合理性へのエスノメソドロジー的アプローチ〔岡沢 亮〕

 Ⅰ 法的思考の法社会学に向けて
 Ⅱ 法的思考の特徴としての合理性
 Ⅲ 実践としての法的思考の探究
 Ⅳ 法的思考の合理性を支える常識的・規範的概念連関の解明

🔷8 顔を見る,見せる,覆い隠す―法と司法への3つの応答要求について〔石田慎一郎〕

 Ⅰ はじめに―テミスの目隠しは何を覆い隠すか
 Ⅱ 法が放置する人びとの恐怖に向き合う―マラウィの「賢明な裁判官」
 Ⅲ わしの顔が見せかけでないことをお前に証明しよう―ある裁判喜劇の顛末
 Ⅳ 仮面と言葉で覆い隠す―イゲンベの技術
 Ⅴ おわりに―見えることと見えないことへの二つの相反する願望

🔷9 経済学的アプローチと解釈法社会学―諸アプローチ間の相互理解のために〔飯田 高〕

 Ⅰ はじめに―本稿の目的
 Ⅱ 経済学的アプローチと法社会学
 Ⅲ 研究の視角
 Ⅳ おわりに―開放性と寛容性

🔶第3部🔶法意識―プラクティス関係の再考察

🔷10 法意識研究の分岐とその先にあるもの〔阿部昌樹〕

 Ⅰ 法意識論からの離脱?
 Ⅱ 《法意識研究》の分岐
 Ⅲ 相互批判を超えて

🔷11 約束から契約へ―売買契約の拘束力に関する実証研究〔木下麻奈子〕

 Ⅰ 序 論
 Ⅱ 契約の拘束力
 Ⅲ 契約の認識
 Ⅳ 売買契約の拘束力
 Ⅴ 結 論

🔷12 解釈法社会学から「弱者男性(論)」を考える―トランペット(だけ)ではなく,草笛を吹くリベラル人権論の試み〔吉岡剛彦〕

 Ⅰ はじめに―和田「解釈法社会学」における「ふつうの人々」への定位
 Ⅱ 「弱者男性」問題とそれを考える視角
 Ⅲ リベラル人権論に「弱者男性(論)」が示唆するもの―和田「解釈法社会学」の姿勢から
 Ⅳ 「弱者男性」が/と“草笛”を吹ける人権論のために―むすびにかえて

🔶第4部🔶ADRの再定位

🔷13 アメリカのコミュニティ調停における共同性〔仁木恒夫〕

 Ⅰ はじめに
 Ⅱ 調停と規範秩序
 Ⅲ 関係性の言説使用と領域確保
 Ⅳ 自発性の後退と手続技法の専門化
 Ⅴ おわりに

🔷14 アメリカにおける医療ADRをめぐる近時の進展状況〔手嶋 豊〕

 Ⅰ はじめに
 Ⅱ スクリーニング・パネルの登場・発展と衰退
 Ⅲ 新たなADRの仕組みと試み
 Ⅳ アメリカの状況からの示唆

🔷15 ADRと相談機関との関係性について―医療安全支援センターの現状と展望〔宮永文雄〕

 Ⅰ はじめに
 Ⅱ 医療安全支援センターの概要
 Ⅲ 医療ADRとの接続について
 Ⅳ 機能拡張などへの展望
 Ⅴ おわりに

🔷16 攻めのハラスメント対策―組織内での対話型調停を活用した新しいガバナンスの提案〔入江秀晃〕

 Ⅰ はじめに
 Ⅱ 制度的背景と現状の取り組み
 Ⅲ 外国におけるハラスメント対策
 Ⅳ 組織内紛争解決システムデザインの理論
 Ⅴ 現行実務の問題と組織内紛争解決システムの構築
 Ⅵ おわりに

🔷17 判決後の交渉を動かす仮差押えの機能―越境債権回収の事例から〔李 英〕

 Ⅰ はじめに
 Ⅱ 仮差押えの威嚇的利用とその動態
 Ⅲ 越境債権回収事例の概要
 Ⅳ 情報の非対称性と接触操縦の可能化条件
 Ⅴ 事例分析―仮差押えの解除をめぐる交渉再編
 Ⅵ 終わりに

🔶第5部🔶裁判過程論の再構成

🔷18 過程志向・交渉型裁判モデルと「法制度」としての民事訴訟〔酒井博行〕

 Ⅰ はじめに
 Ⅱ 交渉型裁判モデルの概略
 Ⅲ N・ルーマンの理論の概略
 Ⅳ 検 討
 Ⅴ おわりに

🔷19 弁護士会照会に対する報告拒絶行為と不法行為責任の成否―訴訟を通じた救済形成の限界について〔川嶋四郎〕

 Ⅰ はじめに
 Ⅱ 「平成28年判決」の紹介
 Ⅲ 若干の検討
 Ⅳ おわりに

🔷20 民事訴訟における「感情」の位置づけに関する準備的考察―解釈法社会学と法解釈学の接続の試み〔上田竹志〕

 Ⅰ はじめに
 Ⅱ 和田理論における「感情」
 Ⅲ 感情について
 Ⅳ その他の問題
 Ⅴ おわりに

🔷21 ルールと技法のあわい―民事訴訟における釈明権行使の規律をめぐって〔園田賢治〕

 Ⅰ はじめに
 Ⅱ 釈明権の目的による規律
 Ⅲ 裁判官の中立性による規律
 Ⅳ おわりに

🔷22 科学的不定性の評価と規律―ルンバール基準はどのように用いられてきたか〔渡辺千原〕

 Ⅰ はじめに
 Ⅱ 「高度の蓋然性」基準の機能と課題
 Ⅲ ルンバール基準と科学的証拠評価
 Ⅳ 結びに代えて―和田裁判論からの学びと展開可能性

🔷23 紛争主体による密猟とその水平的規律―ある家事事件を題材に〔安西明子〕

 Ⅰ 本稿のねらい
 Ⅱ ある婚姻費用分担事件―令和5年最決
 Ⅲ 民法(親子法)改正後の手続変更により問題は解決するか
 Ⅳ 密猟の水平的規律の可能性

🔶第6部🔶弁護士役割論の再定義

🔷24 AI時代の弁護士依頼者関係に関する考察―関係的自律論からの示唆〔石田京子〕

 Ⅰ はじめに
 Ⅱ アメリカにおける弁護士依頼者関係論と技術革新
 Ⅲ 関係的自律論と弁護士依頼者関係
 Ⅳ 技術革新は依頼者の自律にどのような影響を与えるか
 Ⅴ まとめにかえて―AI時代の法専門職としての適格性涵養のために

🔷25 「弁護士関与の実効化条件」の再定義に向けて〔山田恵子〕

 Ⅰ はじめに
 Ⅱ 弁護士関与の実効化条件
 Ⅲ データ
 Ⅳ 検 討
 Ⅴ おわりに

🔷26 リーガル・カウンセリングと手続的公正研究の接近とその意義についての覚書〔菅原郁夫〕

 Ⅰ はじめに
 Ⅱ リーガル・カウンセリングの概要―Binderらの依頼者中心主義を中心に
 Ⅲ 手続的公正研究の概要とリーガル・カウンセリングへの接近
 Ⅳ 依頼者中心主義と手続的公正研究の共通点と相違点
 Ⅴ 相互への示唆
 Ⅵ 最後に―両研究の今後

🔷27 離島における弁護士活動と社会資源開発―ニーズ顕在型の成年後見利用拡充活動〔吉田直起〕

 Ⅰ はじめに
 Ⅱ 対馬市民の公的機関・手続との距離
 Ⅲ 対馬市における成年後見制度利用拡充運動(対馬モデル)
 Ⅳ 理論的検討
 Ⅴ まとめ

🔷28 戦前の司法統計からみる本人訴訟率の東西格差の背景〔馬場健一〕

 Ⅰ 戦後の訴訟率問題を戦前の司法統計に遡って考える
 Ⅱ 本人訴訟率の東西格差とは何か
 Ⅲ 分析方法
 Ⅳ 分析結果の解釈
 Ⅴ 結論と課題

🔷29 〈制度〉と〈象徴〉の再帰的モデル―アジア法律専門職の比較研究に向けて〔藤本 亮〕

 Ⅰ 序 論
 Ⅱ 理論的基盤―制度・象徴の二層構造と再帰モデル
 Ⅲ 外生条件の体系化―制度・象徴の循環を方向づける駆動力
 Ⅳ 比較分析枠組みの構築―法律専門職マトリクスと理念型
 Ⅴ 結論と今後の展望

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