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変わる福祉社会の論点(第4版)

変わる福祉社会の論点(第4版)

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商品説明
◆社会保障、福祉、社会政策を学ぶための、人気の学習ガイダンス。2025年10月刊行の第4版!◆
デジタル化とAI革命、急激な高齢化・少子化、気候変動・災害の頻発など、パンデミック後のいま、ホットな話題(論点=いまトピ)を取り上げ、現状や背景、その原因等を学び解決策の手がかりを提示する。地域・子ども・高齢者・医療・労働・年金・生活保護などを中心に、社会保障、福祉、社会政策の学習ガイダンス、大幅改訂でますますホットな第4版。好評『トピック社会保障法』の姉妹編。
目次
『変わる福祉社会の論点〔第4版〕』

  増田幸弘・三輪まどか・根岸 忠 編
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

【執筆者紹介】(掲載順,*は編者)

*根岸 忠(ねぎし ただし):専修大学准教授
 Ⅰ[総論・4],Ⅲ[総論・1・2・4]
新田秀樹(にった ひでき):中央大学教授
 Ⅰ[1・5],Ⅳ[6]
*三輪まどか(みわ まどか):南山大学教授
 Ⅰ[2],Ⅱ[2],Ⅳ[2],Ⅴ[総論・2]
原田啓一郎(はらだ けいいちろう):駒澤大学教授
 Ⅰ[3],Ⅲ[6],Ⅳ[5]
* 増田幸弘(ますだ ゆきひろ):日本女子大学教授
 Ⅰ[6],Ⅱ[総論・1],Ⅳ[総論・4]
付  月(ふう ゆえ):茨城大学准教授
 Ⅱ[3・6]
諏佐ランカ(すさ らんか):神戸女子大学非常勤講師,ヨハネス・グーテンベ
ルク大学マインツ法学部博士課程
 Ⅱ[4],Ⅴ[1]
橋爪幸代(はしづめ さちよ):日本大学教授
 Ⅱ[5]
小西啓文(こにし ひろふみ):明治大学教授
 Ⅲ[3・5],Ⅳ[3]
廣田久美子(ひろた くみこ):福岡県立大学准教授
 Ⅳ[1],Ⅴ[5]
脇野幸太郎(わきの こうたろう):周南公立大学教授
 Ⅴ[3・4・6]

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【目 次】

・第4版 はしがき/はしがき(初版)

◇ORIENTATION

◆Ⅰ 地域が変わる

◇地域がどう変わったのか,変わるのか

 地域の現状
 地域と災害
 移住と地域活性化
 地域とケア

◇1 マイナ保険証は役に立つ?―デジタル化と社会保障 

 デジタル化とは
 デジタル化進展の経緯
 医療・介護のデジタル化
 社会保障のデジタル化のメリット
 社会保障のデジタル化の課題

◇2 国としての「もしものとき」の備え―災害に関わる制度と社会保障制度

 平成の災害
 日本の災害をめぐる法制度
 災害発生から復旧・復興過程における問題とニーズ
 災害の多い国における「支え」としての社会保障制度の在り方

◇3 住宅政策と福祉政策―マイホーム神話から高齢者の地域居住へ

 住宅すごろく
 持家社会とマイホーム神話
 マイホーム神話のいま
 住宅政策と福祉政策の接近
 住宅セーフティネット
 住居確保のための経済的支援
 居住支援
 地域居住の継続と地域包括ケアシステム

◇4 止まらない人口減少,どうすればいい?―地方創生と観光による地域活性化

 人口減少社会と地方
 「地方創生」をめぐる政策
 「地方創生2.0」の始動
 観光と地域活性化

◇5 支え合いによる地域の創生―地域包括ケアシステムから地域共生社会へ

 地域包括ケアシステムとは
 地域包括ケアシステムの仕組み
 地域共生社会への歩み
 認知症施策と孤独・孤独対策の推進
 支え合いによる地域づくりをめざして

◇6 インクルーシブでアクセスシブルなコミュニティの環境―WHOが提唱するエイジフレンドリーシティの構想

 ソウルで久し振りにカササギと出会う
 AFCCとアクティブ・エイジング
 AFCCの構想の政策枠組
 AFCCの構想の実施手法
 国境を超えた学び合いと連携のネットワーク
 GNAFCCのアフィリエイト
 冬のカササギ

◆Ⅱ 家族が変わる

◇家族がどう変わったのか,変わるのか

 家族が変わる
 結婚する―婚姻の成立
 内縁(事実婚)の関係
 離婚する―婚姻の解消
 親子関係の成立と届出
 親による子への体罰

◇1 配偶者って何だろう―同性カップルと社会保障

 オスカー・ワイルドの投獄
 自由権規約委員会の懸念
 “To define is to limit.”
 これからの課題

◇2 同じ氏が家族の証なの?―選択的夫婦別姓制度導入の是非

 夫婦同氏の原則
 どのような不利益が及ぶのか
 夫婦同氏制の成り立ちと改正の動き
 夫婦同氏制をめぐる裁判―問われたものは何か
 子の利益とは何か
 氏が家族を示すのか?―家族とは何だろうか

◇3 無戸籍児―戸籍制度と夫婦同氏原則の犠牲者

 戸籍とは―「日本人」の身分登録簿
 出生後直ちに登録される権利―子どもの人権
 無戸籍児とその直面する問題
 「無戸籍児」になる原因―出生の未届出,「日本人」と未認識
 「無戸籍児」問題の解消に向けて―2022年の民法改正
 無戸籍児問題の根源―戸籍制度と夫婦同氏原則
 無戸籍児問題の解消へ―子どもの権利保障のために

◇4 共同親権―離婚後も二人で子どもを育てる

 親権について考える
 現在の親権制度とその問題点
 諸外国の親権制度
 今後施行される共同親権について
 共同親権の利点と考えられうる問題点
 まとめ

◇5 しつけか,体罰か?―親による子の体罰禁止,虐待防止

 2019年児童福祉法等改正の経緯
 体罰等が子どもの心身に与える影響
 日本における体罰に関する意識と国際的な動き
 体罰の考え方・範囲
 体罰禁止を実現するための支援体制

◇6 無国籍児―国籍法の不備

 国籍とは―あって当たり前のもの(=人権)
 無国籍児とは―日本国籍と外国国籍のいずれも,もっていない子どもたち
 日本の国籍法―「国民」たる地位の取得と喪失
 日本生まれの無国籍児―法の狭間に陥ったAさん
 無国籍児/者の直面する問題①―日本国籍を有しないことの意味
 無国籍児/者の直面する問題②―どこの国の国籍も有しないことの意味
 無国籍児/者の直面する問題③―自分でも気づかない・見えにくい無国籍問題
 考えてみよう―無国籍を防止し,すべての子どもの国籍取得権の保障のために

◆Ⅲ 働き方が変わる

◇働き方がどう変わったのか,変わるのか

 よい職場とは?
 人手不足の解消と新しい働き手の参入
 障害者の就労

◇1 人が定着する職場ってどんなところ?―ハラスメント対策とワーク・ライフ・バランス

 退職と転職のいま
 働きやすい職場
 ハラスメント対策
 カスタマーハラスメントへの対応
 ワーク・ライフ・バランスの展開―育児休業に焦点をあてて
 働きやすい職場に向けて

◇2 働き方はどう変わる?―非正規雇用,フリーランスの増加と処遇の格差

 働き方はどう変わるのか
 非正規労働者の増加
 同一労働同一賃金原則・均等待遇原則
 フリーランスの増加
 被用者保険の適用拡大・複数就業者への適用
 処遇の格差の是正に向けて

◇3 労災補償も社会保障?―過労死・過労自殺から考える労災保険制度

 電通における2件の過労自殺
 労働基準法と労災保険法の関係
 労災保険法と業務上外認定
 いわゆる過労自殺と電通事件
 過労死・過労自殺と「働き方改革」の功罪

◇4 外国人労働者にはどのような保護がなされているの?―外国人労働者受入れ施策とその概要

 増加している外国人労働者
 外国人労働者の現況
 これまでの外国人労働者政策
 近年の外国人労働者政策
 外国人労働者保護政策の現状およびそのあり方
 外国人労働者受入れ政策の今後

◇5 障害のある人の働きやすい環境とは?―「合理的配慮」からみた「社会的包摂」のあり方

 国連障害者権利条約のインパクト
 障害者雇用における議論
 従来の障害者雇用施策
 あるべき「合理的配慮」とは?
 障害者の「統合」か,「包摂」か

◇6 AI×ロボット時代と社会保障―AI×ロボットとともに創る未来

 AI×ロボットが雇用を揺るがす?
 AI×ロボットの展開により働き方が大きく変わる
 AI×ロボット時代に直面する社会保障制度
 AI×ロボット時代の社会保障制度への議論に向けて
 社会保障・福祉領域におけるAI×ロボットの利活用の可能性

◆Ⅳ 医療が変わる

◇医療がどう変わったのか,変わるのか

 6つの論稿の位置づけ
 本人の意思の尊重
 医療提供体制
 治療と仕事の両立支援
 疾病構造の変化と予防の重視
 感染症対策

◇1 医師と患者の関係―インフォームド・コンセントとインフォームド・アセント

 自分の身体のことは自分で決める権利がある
 認知症高齢者のインフォームド・コンセント
 精神障害者とインフォームド・コンセント
 今後のインフォームド・コンセントのあり方

◇2 自分らしい最期の迎え方―終末期医療における高齢者と家族

 「終活」ブームと医療
 意に沿う最期―尊厳死と平穏死
 死ぬに死ねない事情
 人生の最期を決めるのは自分

◇3 医師の働き方改革―医師の労働環境と医療保障の両立

 医師は労働者か?
 医師聖職論
 医師の労働環境と医療保障の両立
 「医師の働き方改革」について
 憲法25条と「医療を受ける権利」の保障をめぐって

◇4 白衣を着たうさぎ―治療と仕事の両立支援

 チョッキを着た白うさぎ
 白衣を着た白うさぎ
 トライアングル型支援―主治医・産業医(企業)・患者(家族)をつなぐ
 産業医の職務―労働の現場で活動する白衣を着たちりょうささん
 勧告・助言・意見の尊重―労働の現場で活動する白衣を着たちりょうささんの権限等
 情報の共有と個人情報の保護
 治療と仕事の両立支援から産業ソーシャルワークへ

◇5 健康づくり・介護予防と社会保障―予防重視型システムの展開とこれから

 健康と予防への関心の高まり
 医療保険制度における予防・健康づくりの推進
 介護保険制度における介護予防の推進
 高齢者の保健事業と介護予防の一体的実施
 健康・医療・介護情報の利活用
 予防重視型システムの特徴
 健康の自己責任論と予防重視型システム
 予防重視型システムとmHealth
 予防重視型システムの行き着く先?―社会保障財源としての悪行税(Sin tax)

◇6 新型コロナ禍の前と後―パンデミックと医療

 新型コロナ禍のインパクト
 新型コロナ禍と医療
 新型コロナ禍後に向けての制度的対応―感染症医療提供体制の確保
 新型コロナ禍後に向けてのその他の対応
 次のパンデミックに備えて

◆Ⅴ 福祉が変わる

◇福祉がどう変わったのか,変わるのか

 対象別福祉の限界
 “地域共生社会”の登場
 地域生活課題とその具体的対応

◇1 子どもをめぐる政策―「こどもまんなか社会」を目指して

 子どもに対する様々な支援
 子どもの貧困
 子どもにまつわる経済的支援
 「こどもまんなか社会」を目指して
 こども未来戦略―子どもをめぐる政策と今後について
 まとめ

◇2 日常の/非日常の“Stay (at) home”―8050中高年のひきこもり問題

 コロナ禍での“Stay (at) home”
 ひきこもりの現状
 ひきこもりの分類と派生する問題
 解決のための試みと限界
 ひきこもる自由

◇3 高齢者の生活基盤はどこに?―公的年金と生活保護

 高齢者の増加と高齢者世帯の所得
 公的年金制度と高齢者の所得保障
 生活保護≒年金?―生活保護受給者の高齢化と受給期間の長期化
 2025年年金制度改革関連法
 「救世主」はいるのか?―日本の所得保障の今後

◇4 「介護はきつい」は本当?―介護の担い手の多様化

 介護・福祉人材をめぐる状況
 介護職員の処遇とキャリアアップ
 外国人人材の受入れ
 介護ロボットの導入・普及

◇5 出所したらどう暮らすの?―元受刑者と社会的支援(出所後の処遇について)

 問題の所在―なぜ支援をする必要があるのか
 高齢者・障害者と犯罪
 出所後の社会的支援
 住居確保と就労支援
 「入口支援」とは
 今後に向けて―地域共生社会と出所者支援

◇6 真のノーマライゼーションとは?―精神障害者の地域移行

 精神障害者の現状
 日本の精神保健医療福祉の歴史的経緯
 地域移行に向けたより具体的な動き―「精神保健医療福祉の改革ビジョン」
 誰のための,何のための「地域移行」か―真のノーマライゼーションとは
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