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植民地期台湾における女子青年団

植民地期台湾における女子青年団

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商品説明
日本植民地期の台湾では、女子青年に対して1920年代後半から処女会・女子青年団による教育・教化が行われた。女子青年団は娯楽を含む修養中心のものから、最終的には戦争動員の装置へと変貌していく。本書では女子青年団や周辺の社会教育をめぐる諸制度について民族、ジェンダー、階層等の差異に着目して分析し、帝国がどのように人々を包摂し排除したのかを検討。また女子青年団経験者にライフヒストリーの聞き取りを行い、多様な人々が遭遇する植民地において彼女たちが意思をもつ主体として行動し、地域を変えていった様子を描く。
目次
はじめに
 凡 例

序論 植民地期台湾の女子青年団をめぐる先行研究と分析視角

 1. 研究の対象と目的
 2. 先行研究の検討
  2‒1 植民地期台湾の女性の教育・教化をめぐる研究
  2‒2 処女会、女子青年団をめぐる研究
 3. 植民地と女性をめぐる分析視角
  3‒1 女子青年団政策と女性の「国民化/皇民化」の問題
  3‒2 植民地における女性の主体と研究者の立ち位置
 4. 研究方法と本書の特徴
  4‒1 文献調査とフィールドワーク
  4‒2 新荘街の概要
  4‒3 本書の構成

Ⅰ章 台湾における処女会の創設と台湾青年団訓令(1920年代後半~1930年)

 1. 台湾における地方制度について
 2. 処女会の創設前夜  台北州、海山郡の事例
  2‒1 地方教化と女性団体の誕生
  2‒2 台北州海山郡鶯歌庄における女性教化の始まり
  2‒3 鶯歌庄における処女会の誕生
  2‒4 鶯歌庄処女会の活動状況
 3. 台湾青年団訓令の発布
 4. 台北州におけるその他の女子向け社会教育

Ⅱ章 処女会創設と地方視学横尾広輔(1923~1932年)

 1. 青年期教育者としての横尾広輔
 2. 台湾における処女会・社会教育・教化をめぐる官吏
 3. 横尾の略歴
 4. 処女会立ち上げの前夜
 5. 処女会の立ち上げ
  5‒1 横尾の台北州視学就任
  5‒2 女性教員への着目と講習会
  5‒3 地方巡回指導と幹部会員に対する講習
  5‒4 全島的な講習の開始
  5‒5 カリスマ指導者

Ⅲ章 新荘街における処女会と女性の主体

 1. 処女会関係者へのライフヒストリー・インタビュー
 2. 新荘処女会の女性指導者
 3. 新荘処女会の活動内容と運営
 4. 処女会員の語り
  4‒1 王笑
  4‒2 李雲桜
 5. 処女会関係者における民族・ジェンダー・階層・世代
 6. 隘路を縫って生きる主体

Ⅳ章 女子青年団の全島的展開(1932~1936年)

 1. 女子青年の統制強化と教育内容の拡充
  1‒1 女子青年団組織の確立
  1‒2 教化内容
 2. 教化部落設置と広がる女子青年団の組織網
 3.「内台共婚」と女子団員に対する帝国のまなざし
 4. 台北州と新荘街における女子青年団
 5. 台北州における女子青年団員の語り
  5‒1 陳面
  5‒2 王蘭
  5‒3 頼孔雀
 6. 学びの場としての女子青年団

Ⅴ章 内地人女子による台北女子青年団と田中夫妻(1930~1938年)

 1. 内地人と女子青年団
 2. 田中一二・きわの夫妻
 3. 台北女子青年団の概要
 4. 軍事援護中心の活動内容
 5. 異色の内地人女子青年団

Ⅵ章 戦争と組織の拡大  日本文化の伝播者へ(1936~1940年)

 1. 日中戦争と全島連合の完成
 2. 軍事的訓練の開始
 3. 紀元2600年記念全国女子青年団大会への台湾からの派遣
 4. 地域における女子青年団員の経験
  4‒1 曽秀蘭
  4‒2 陳麗月
  4‒3 呉沫
 5. ジャンピングボードとしての女子青年団

Ⅶ章 女子における青年団と実業補習学校、青年学校との関係

 1. 実業補習学校と青年学校
 2. 女子向け実業補習学校
 3. 女子青年学校
 4. 女子青年団の地位低下

Ⅷ章 台湾における国語保育園と女子青年団

 1. 国語保育園の呼称と性格
 2. 国語保育園の状況(1942年まで)
  2‒1 経営主体と設置場所
  2‒2 保育の担い手
  2‒3 経費
  2‒4 児童の年齢、保育期間、活動内容
  2‒5 親や地域の反応
 3. 国語保育園関係者の語り
  3‒1 佐藤玉枝
  3‒2 李麗玉
 4. 戦争の激化と国語保育園(1943年以降)
 5. 女性のはたらきと国語の浸透

Ⅸ章 台湾青少年団への統合と終焉(1941~1945年)

 1. 戦争の激化と女子青年団の台湾青少年団への統合(1941~1943年)
 2. 皇民奉公会傘下へ  女子労働力としての青年団とその終焉(1943~1945年)
 3. 各地における女子団員の語り
  3‒1 陳碧玉
  3‒2 蔡娣
  3‒3 洪雲嬌
  3‒4 陳泰子
 4. 団員とその経験の多様化

結論

 1. 台湾の処女会・女子青年団政策と女性の皇民化/国民化
 2. 処女会・女子青年団をめぐる諸個人の経験と女性の主体
 3. 今後の課題

 引用・参考文献
 あとがき
 索引
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