問い直される大学の存在意義
第二次ドナルド・トランプ政権の発足後、アメリカ第一主義を背景に、アメリカの大学の自治と学問の自由が根本から揺さぶられている。留学生に対するビザ発給の厳格化、DEI(多様性・公平性・包摂性)への規制・圧力、環境やトランスジェンダーなど特定の研究領域への助成の打ち切り・削減・・・。大学の運営と教育研究の基盤に国家が強く介入する一方、AIをはじめとする先端技術や国家戦略に直結する分野には重点的な資金投入が進められている。これはアメリカだけの問題ではない。アメリカの現在を見つめることは、世界と日本の大学の未来を考える手がかりとなる。アメリカで進行する大学と国家の葛藤を多角的に捉え、大学の自治と学問の自由、そして大学と国家の関係を問い直す労作。