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心の複雑さに向き合うとは、どういうことか

心の複雑さに向き合うとは、どういうことか

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商品説明
【人の「器」の科学 成人発達理論×インテグラル理論が導く変容の地図】

リーダー、コーチ、コンサルタント、教育関係者、セラピスト——
人と向き合い、人と共に歩むことをあきらめたくない全ての方へ。

「役に立ちたいと思って行ったアドバイスが、真逆の結果を招いてしまった」
「対話を重ねてきたが、どうしても理解し合えない」
「もっと本質的に関わりたいのに、表層で止まっている気がする」

変化はいつも「人」を通して生まれます。けれど善意から始めた関わりが、思いもよらぬ停滞や対立を生むことも、決して少なくありません。
あるいは自分自身についても、こんな感覚を抱いたことはないでしょうか。

「気づけば、同じ状況を繰り返している」
「分かっているはずなのに、変われない」

本書が扱うのは、こうした個別の悩みへの即効的な処方箋ではありません。
問い直すのは、それらを生み出している根本の構造です。

人の心は、なぜこれほどまでに複雑なのか。
そして、その複雑さに、どう向き合えばよいのか。

◆ 心の複雑さを読み解く枠組み——成人発達理論 × インテグラル理論

著者マーク・フォーマンは、25年以上にわたり臨床の現場で人の心と向き合ってきた心理療法家です。
本書に書かれているのは、理論を振りかざすための言葉ではありません。支援の現場で実際に起きている葛藤、混乱、停滞、そして変化のプロセスを、成人発達理論とインテグラル理論という視点から捉え直し、丁寧に言語化した「実践知」です。

人はどの段階で、どのような痛みや課題を抱えやすいのか。
どの関わりが、その人にとって「今、可能な支援」なのか。
そして、変化を支える立場にある私たちは、どのような成熟を求められるのか。

本書は、こうした問いに答えを与えるのではなく「問い続けるための視座そのもの」を、読者の内側に育てていきます。

さまざまな問題が表出し、迅速で本質的な変化が求められる時代。「どう対処するか」ばかりが問われがちな現場も多いでしょう。

それでもなお——人を理解し、人と共に歩むことを、あきらめたくない。

そう願う方にとって本書は、自他の変化と向き合いながら、確かな一歩を踏み出し続けるための道しるべとなるはずです。
目次
(抜粋)

・監訳者まえがき
・本書が扱う発達段階について

第1章 インテグラル・サイコセラピーの原則
インテグラル・アプローチの目的
インテグラル・アプローチの基本
四象限モデルの要点
段階(レベル)
ライン(能力の領域)
状態(ステート)
タイプ(類型)
主要な心理療法の見取り図

第2章 心理療法における四象限モデル
 なぜ四象限モデルが必要なのか
 インテグラル・アセスメント
 インテグラル・アプローチ
 個人療法の原則
 個人療法における介入の優先順位
 一人ですべてを担うことはできない

第3章 発達への衝動と三種類の無意識
 発達への衝動
 沈潜した無意識
 埋め込まれた無意識
 出現する無意識

第4章 発達のダイナミクス
 融合・差異化・統合
 迷宮のような発達
 発達の重心
 包含的発達
 新たな発達が過去の発達に影響を与える
 結論:自己をめぐるダンス

第5章 発達のライン―認知・自己システム・成熟
 認知のライン:ピアジェのモデル
 統合的視点から認知の発達を捉える
 認知的発達と「知能」
 自己システム―アイデンティティのライン
 成熟のライン
 発達・成熟と年齢
 他のラインをどう扱うか
 発達ラインが機能する場面

第6章 プレパーソナル段階のアイデンティティ発達
 なぜ発達段階を知ることが重要なのか
 発達アセスメント
 子ども時代とプレパーソナルな発達
 第1段階:感覚運動的—未分化的段階
 第1/2段階:情動的—関係性的段階
 第2段階:呪術的—衝動的段階

第7章 初期・中期パーソナル段階のアイデンティティ発達
 第2/3段階:機会主義的—自己防衛的段階
 第3段階:神話的—同調的段階
 第3/4段階:慣習的—対人的段階
 第4段階:合理的—自己著述的段階
 第4/5段階:相対主義的—感受的段階

第8章 後期パーソナル・トランスパーソナル段階のアイデンティティ発達
 第5段階:統合的—多視点的段階
 第5/6段階:自我自覚的—逆説的段階
 第6段階:没入的—目撃的段階
 非二元性は「段階」なのか
 「非二元性」とアイデンティティ発達
 非二元的実現の後の発達
 臨床における非二元

第9章 プレパーソナル〜初期パーソナル段階への介入
 感覚運動的—未分化的〜呪術的—衝動的段階
 神話的—同調的段階、慣習的—対人的段階

第10章 中期パーソナル〜トランスパーソナル段階への介入
 合理的—自己著述的段階、相対主義的—感受的段階
 統合的—多視点的段階
 自我自覚的—逆説的段階、没入的—目撃的段階

第11章 インテグラル・サイコセラピーにおける心の深層性
 「深層性」をどのように扱うか
 上昇的深層性と下降的深層性
 攻撃的深層性と防衛的深層性
 前超の虚偽:精神病と深層性
 心理療法における変性意識状態

第12章 インテグラル・サイコセラピーにおけるジェンダーとタイプ
 タイプ(類型)をどのように扱うか
 男性と女性のアイデンティティ発達
 男性と女性の類似的差異
 男女のアイデンティティ発達を改めて考える
 インテグラル・ジェンダー研究:フェミニズムを超えて統合する

第13章 インテグラル・サイコセラピーにおける多様性
 タイプ(類型)と多様性
 個人主義と集団主義
 コントロール様式:能動的と受動的
 文化的コミュニケーション・スタイル
 文化と深層性
 多様性に関する相対主義的—感受的視点
 多様性アプローチの限界
 多様性に対する統合的アプローチ

第14章 インテグラル・サイコセラピストの発達
 インテグラル・サイコセラピストの規範的な発達
 支援者の発達に関する課題
 「自然な没入」と多視点的自己の発達
 支援者としての発達のためのガイド
 UL(左上)象限の実践
 UR(右上)象限の実践
 LL(左下)象限の実践
 LR(右下)象限の実践
 結論:私たちは自らのクライアントである

・翻訳者による解説
・本書のまとめ
・参考文献
・索引
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