序(塚本昌則)
第Ⅰ部 フィクション編
フィクションの知,文学の知(久保昭博)
1 文学にとって〈現実〉とは何か?
非人称的な特異性のために――ブランショの「文学とは何か」(郷原佳以)
調査の文学と集合住宅という装置――現代文学の結節点をめぐって(塩塚秀一郎)
証人の証人たち――「聞き書き」の詩性について(谷口亜沙子)
可塑的現実――ヴァレリーの『詩学講義』をめぐって(塚本昌則)
2 人文科学――〈現実〉への問い
アンブロシオの死――人類学における「文学的なもの」をめぐって(箭内匡)
制度の裂目に立ち上がる言葉――メルロ゠ポンティの文学論から(廣瀬浩司)
精神分析における「現実」――フロイト、ウィニコット、ラカン(立木康介)
一人称の政治――ルソー『人間不平等起源論』と『社会契約論』の一断面(王寺賢太)
経験としてのフィクション――ジャン゠マリー・シェフェールのフィクション論と美学(久保昭博)
第Ⅱ部 イメージ編
イメージ表現と現実(中田健太郎)
3 イメージと〈現実〉の交差
隠れる手,浮遊する手,現れる手(伊藤亜紗)
擬態する身体の解剖学――アンドレ・マッソン『私の宇宙のアナトミー』における起源との戯れ(松井裕美)
ミツバチの社会からミツバチとの社会へ――社会イメージの思想史(橋本一径)
引用とイメージと彷徨と――『アンナ』,ボシュエ,ゲンズブール(森元庸介)
4 マンガにとって〈現実〉とは何か?
キャラクターが私を見つめる――マンガにとって〈現実〉とは何か(鈴木雅雄)
マンガは暴力をシリアスに描けるか――マンガにおけるメタ視点をめぐる試論(森田直子)
マンガにおける文学、あるいはマンガとしての文学――どんどん行ってしまうものをめぐって(中田健太郎)
跋――真実を「物語る」ことについて(鈴木雅雄)