〔特集〕海外の日本語学習─歴史篇
緒言
小川誉子美
欧州・ロシア
ハンガリーにおける日本語教育の黎明
─ 19 世紀後半から 20 世紀初頭にかけて
佐藤紀子
満洲のロシア系ディアスポラの活動
―境界を生きる旧ソ連の日本語教師を追って
小川誉子美
アジア
石田新太郎と山口喜一郎の交感
―台湾の日本語教育で直接法はどのように生まれたか
平高史也
日本植民地期の台湾で教授された日本語
―1910 年代の民族別国語教科書の共通教材に着目して
合津美穂
〈満洲国〉中央師道訓練所の日本視察旅行
祝 利
南へ行くニッポンゴ─戦時期における日本語「南進」論の実相
田中 寛
南北アメリカ・アフリカ
在米日本語学校の歴史的展開
─「中間制度」としての機能と言語・文化継承
森本豊富
アメリカにおける日本語教育の発展と現代的課題─歴史的視点から
南 雅彦
日系社会が産んだブラジルの日本研究
─サンパウロ大学を中心に モラレス
松原礼子
ナイジェリアにおける日本語教育の形成と展開
─孤立環境からネットワークへ
森田誠亮
〈論考〉単語の表記、そして字体
F1 版『テンペスト』の後口上(Epilogue)にみられる字体と語りの位相
五十嵐博久
Fusiyama(フジヤマ)と Dieboots(大仏)
─ことばの音と表記と指示対象の関係
後藤加奈子
表記の使い分けから想起されるもの
─産出と受容に見る「椅子」「いす」「イス」
加藤 祥
エッセイ
セミコロン、意識の流れ、そして日本語
─フローベール『ボヴァリー夫人』の句読記号など
青木三郎
中国古典の〈義犬〉と〈義猫〉
高芝麻子
ハンガリーの教室から
─分断社会で他者との「対話」の大切さを語ること
若井誠二
国語辞典の〈自・他〉表示
庭 三郎