話しことば(談話分析・会話分析など)を研究する人のためのガイド&リファレンス。会話の録音・文字化、コーパスから、分析に必要な理論・現象までをわかりやすく解説。体系的に学ぶのにも、知りたいことを確認するのにも役立つ。
■「本書の目的・企画・構成」より
本書は、大学3・4年生でゼミ・卒論を通して専門的に話しことば分析を学ぶという方、大学院生・研究者の方で、話しことば分析を始めたい方、方法論を確認したい方などにお使いいただければと企画した。本書の「話しことば分析」は、談話分析・会話分析・相互行為の社会言語学や、国立国語研究所(NINJAL)で行われているような話しことば分析を指す(詳しくは第1・2章を参照されたい)。
本書は、話しことば分析における最初の作業「会話録音・文字化」をまず説明し(第2章)、最近充実してきた「話しことばコーパスの種類」を解説(第3章)、そして、実際の話しことばを分析する際の道具(tool)となる理論・概念・現象(第4・5・6・7章)を、新進気鋭の研究者がそれぞれ概説するものである。第1章では、話しことば分析の下位分野も説明する。
この書を、話しことば分析の「用語辞典/字引き(dictionary)」のように使っても便利であろうし、また、書の初めから順に読んでも、話しことば分析分野について、よく理解でき、この分野の研究に役立つだろう。こうした目的を持って、10名の執筆陣が各項目を担当した。