My Englishのすすめ

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My Englishのすすめ

My Englishのすすめ

塩澤正 (編集)
吉川寛 (編集)
下内充 (編集)
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商品説明
英語を「母語話者のように話す」ことから、「自分の英語で伝える」ことへ。国際英語論とAIを軸に、学習者が自分の英語を肯定し、自信をもって使える力を育てる授業実践と評価のあり方を具体的に提案。これからの英語教育のために。

■「はしがき」より
「国際英語論(World Englishes, Global English, English as a Lingua Francaなど)」と聞くと、世界に広がる多様な英語への理解や寛容性を育む側面が注目されがちです。しかし教育の現場に目を向けると、学習者自身が用いる「学習段階の英語」そのものを、英語の正当な一形態として捉える視点こそ、大きな意味を持ちます。この視点に立てば、学習者の「自分の英語(My English)」もまた世界に存在する英語の1つであり、国際的に伝わるのであれば、自信と誇りをもって積極的に使うべきだという考え方が自然に芽生えます。結果として、「母語話者のように話さなければならない」という過度な不安から解放され、使用意欲が高まり、そのこと自体が学習を後押しします。
ところが実際の教育現場では、世界の多様な英語に触れる活動や、海外学習者とのオンライン交流など、準備に負担のかかる実践に焦点が寄りがちで、「日常の授業」でどのように国際英語論を活かすかという視点が十分に共有されているとは言えません。むしろ、国際英語論の観点を取り入れた授業実践は、学習者の「英語運用能力」をどのように伸ばし得るのか、という点に関して、具体的な知見や方法こそ求められているのではないでしょうか。
さらに、学習者が「自分の英語」に自信と誇りをもち、何より「伝わること」を重視するという国際英語論の姿勢は、生成AIを活用した英語学習と極めて相性がよいことが明らかになりつつあります。とはいえ、「では具体的に、国際英語論の視点から生成AIをどのように活用すればよいのか」「正確性より汎用性(伝わること)を重んじる教育観のもとで、評価はどう設計すればよいのか」といった問いには、まだ整理が必要です。本書は、こうした疑問に応え、国際英語論の知見を日本の日常の授業にどのように落とし込めるのかを、具体的に提案することを目的として企画されました。
目次
第1章 国際英語論を英語教育の視点から再考する
1. 国際英語論の誕生
2. 多様な国際英語論
3. WE(World Englishes)論
4. EIL(English as an International Language)論
5. ELF(English as a Lingua Franca)論
6. EMLF(English as a Multilingua Franca)論
7. GE(Global Englishes)論
8. 国際英語論と英語教育
9. 国際英語論と生成AI
−第1章コラム / wahaʔ / ってなに?

第2章 なぜ「国際英語論」の発想が英語教育に必要か
1. 母語話者モデルから“My English”モデルへ
2. 「英語学習」から「英語使用」へ
3. 「英語使用(language use)」は「自己効力感」を伸ばす
4. 教員自身をも解放する
5. 多様性の尊重と寛容性の育成
6. 言語学習理論に基づいた国際英語論からのアプローチ
7. 高い実現性
8. 国際英語論に基づく英語教育の枠組み
9. 国際英語論の教育的課題
10. 国際英語論の視覚化(モデル化)の意義 まとめ
−第2章コラム 国際英語論と「出川イングリッシュ」

第3章 国際英語論と生成AI
1. AIと共存し活用する時代の到来
2. 生成AIと国際英語論の関係
3. 国際英語論の観点からの生成AI利用のメリットとは
4. 国際英語論の視点にたったAI利用例 まとめ
−第3章コラム 「チャッピー」に計画を立ててもらった

第4章 国際英語論とリスニング
1. リスニング教材
2. 3つのリスニングモデル
3. リスニングの構造
4. 国際英語でのリスニングで必要な能力
5. 国際英語環境に対応するためのリスニング指導案
6. 評価
−第4章コラム① 聞き返すことから始まる国際英語
−第4章コラム② 英語特有の音声

第5章 国際英語論とスピーキング
1. スピーキングに関連が強い基本理論
2. スピーキングと国際英語論の関係
3. スピーキング訓練の基本と留意点
4. 小・中・高・大での実践例
−第5章コラム NYで実感する「自分の英語」の大切さ

第6章 国際英語論とリーディング
1. 国際英語論とリーディング
2. 国際英語論が日本人のリーディングに役立つとき
3. 国際英語論に基づいたリーディングの実践例
4. 中学・高等学校におけるリーディング
5. 中学生・高校生のリーディング実践例
6. 大学におけるリーディングの新しい提案
7. 評価
−第6章コラム 原文と翻訳は独立した作品か

第7章 国際英語論とライティング
1. 英語習得レベルに応じたライティング指導
2. 日本語と英語の発想の違いを意識する
3. 国際英語論の視点から見たライティング指導の重要性
4. 生成AIを用いたライティング学習と指導
−第7章コラム 「接地」ということ

第8章 「国際英語論」と評価
1. 国際英語論と妥当性・信頼性・実用性
2. 評価の基準は「国際的汎用性」
3. 4技能における具体的な評価ポイント
4. 国際英語論に基づく基本的な評価方法
−第8章コラム テストは湖の水をコップ一杯すくって、湖全体の水質を語るようなもの
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