京都紫野に大伽藍を構える大徳寺は、大燈国師(宗峰妙超)を開山として以来、幾多の栄光と困難があったものの、その法灯は七百年にわたって受け継がれてきた。 室町時代から近世にかけては、禅宗史のみならず、文化面として、茶の湯、書画、建築、庭園など、日本文化のさまざまな分野においても重要な役割を果たし、その長い歴史を繋いできたのが、歴代の住持たちである。 大徳寺の歴代については、古くから「世譜」や系譜類が編纂され、今日に至るまで記録されてきた。本書は、この大徳寺の歴代を網羅し、それぞれの人物の署名・落款・花押を中心に、諱・道号・号・師承・没年など、現在確認できる基本的な情報を整理することを目的として編纂したものである。著名な僧であっても、詳細な事績などはあえて割愛し、在任期間の長短、功績の大小はそれぞれであっても、大徳寺の法灯を担い、その歴史の一頁を占めた数多くの僧侶を掲載。