まえがき.消耗する場から「活力を得る場」へと、職員室を変えていこう
第1章.
職員室のすれちがいを考える
――所属意識から見えてくる働き方の個人差
個性や専門性が生かせる教員組織へ―――本書の視点
メンバーの所属意識―――教員の4タイプ
タイプ1▼自律的協働群
タイプ2▼受動的協働・やらされ傾向群
タイプ3▼個人的実践群
タイプ4▼孤立傾向群
メンバーの所属意識からみた7つの教員組織
創造的な組織の条件―――自律的協働群が多い学校に学ぶ
第2章.
人情とコスパにゆれる教員組織
――ゆるさとフラットさへの戸惑い
ネットワーク型組織とは何か
表面的なつながり―――責任や役割からの逃避
似非ネットワーク型は、なぜ問題か
頼られて、静かに消耗する「自律的協働群」
受け身思考が強まる「受動的協働・やらされ傾向群」
自負心が先鋭化する「個人的実践群」
組織内の位置づき方が弱まる「孤立傾向群」
第3章.
似非ネットワーク化する教員組織
――働きやすさと働きがいが低下する構造
なぜ、似非ネットワーク化するのか
トップダウンのゆらぎが、自主・向上性を抑圧する「B1組織」
マイペース優先の風土が、協働を空回りさせる「B2組織」
個業意識の蔓延が、システム思考を停止させる「C1組織」
変化の乏しさが、現状維持マインドを強化する「C2組織」
孤立傾向群が一定数いる2類型「D組織・E組織」
自律的協働群が多ければ、似非ネットワーク化を回避できるか
第4章.
しなやかに、伝える
コミュニケーションエラーはドミノ倒し
アサーション――伝え方の技術を磨く
固すぎるヒエラルキーをほぐす伝え方
マイペースな風土に協働を根づかせる伝え方
抱え込みや属人化から部下や同僚を守る伝え方
マンネリ化や思い込みを切り替える伝え方
第5章.
しなやかに、聞き合う
ケアリングは、対話をしなやかにする構え
しなやかさを奪う、過干渉と無関心
聞く姿勢1▼自らの納得と信念を問い直す
聞く姿勢2▼相手の負荷や事情を想像してみる
聞く姿勢3▼ふだんのやりとりの癖を見直す
聞く姿勢4▼感情のパターンを知る
聞く姿勢5▼行動が止まってしまう背景を見立てる
聞く姿勢6▼リーダーの聞き方(相手のタイプを踏まえる)
〔深掘り〕過去のパターンが通じなくなった――管理職やベテランの嘆き
第6章.
しなやかに、働く
子どものための取組みが、組織の成長とつながるように働く
ガイドライン1▼信頼関係と透明性を築く
〔深掘り〕学級集団づくりとの共通点
ガイドライン2▼愛も力も行使する
〔深掘り〕自己保身的実践
ガイドライン3▼目標・規律・関係のなかで働く
〔深掘り〕目標・規律・関係づくりの進め方
ガイドライン4▼暗黙知や成功パターンを共有する
〔深掘り〕子ども理解を共有する
ガイドライン5▼自律性、協働性、自己調整を支え合う
ガイドライン6▼トキシックワーカーという臨界点
補 章.
教員の働き方はどこへ行くのか
――構造的課題に消耗する学校現場
働きやすさも、働きがいも、低下する構造
教室課題の複雑化は、職員室に何を迫るか
日本の教育・教員を支えてきたもの
機能体と共同体――目的による違い
組織参加を通じた専門性の学び――実践共同体
ジョブ型へと無批判に移行するリスク
教員不足という言葉に隠れた危機
データで見る、教員不足の問題
新卒者にとって働きやすい職場なのか
なぜコミュニケーションか
あとがき.誰のための学校か
Appendix「教員組織所属意識尺度」
巻末註