このクラスに、君の居場所はあったのだろうか?
12人のクラスメイトが語る、転校する榊くんとの思い出と、「謎」。
すべての記憶がつながるとき、見えていた景色は一変する。
ミステリーの名手が紡ぐ、忘れられない青春。
中学3年生の9月。卒業を半年後に控えたこの時期に、榊は転校するという。
意外だったが、誰もそのことに特別な感情を抱いてはいないようだ。
「誰かにイジられながら、いつもぼんやりと笑っているお人好し」。
榊にそれ以上の印象はないし、仲がいいやつも特にいないからだ。
でも、今になって思い出した。あいつの言葉に、少し救われたことがあったんだった。
クラスメイトたちの記憶の中から浮かび上がる、榊くんの秘密。
彼の心のうちがあらわになるとき、あなたの目には何が映る?