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民族植物学入門

民族植物学入門

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商品説明
標高約4000mの高地で栄えたアンデス文明。それを支えた人々は何を食べ、どのように生活を築いたのか? 60回を超える現地調査による知見をもとに、ジャガイモを中心とする多様な植物利用とその加工技術、民族誌的証拠を精緻に分析。自然と共生する人類の知恵を紐解き、農耕文化と文明形成の普遍性と独自性を浮かび上がらせる決定版。
目次
巻頭口絵
まえがき

序 章 山岳文明への問い
    ――問題の所在と研究方法――[山本紀夫]
Column 民族植物学のすすめ [山本紀夫]

第Ⅰ部 民族植物学からみたアンデス世界

第1章 世界最長の大山脈
    ――その多様な自然環境――[山本紀夫]
第2章 知られざるアンデスの家畜と栽培植物 [山本紀夫]
第3章 先スペイン期の土器の図像にみるアンデスの食糧源 [山本紀夫]
第4章 ジャガイモの誕生
    ――雑草から生まれた栽培植物――[山本紀夫]
第5章 インカ以前のアンデス高地の農耕文化 [山本紀夫]
第6章 インカ帝国の農耕文化 [山本紀夫]
第7章 毒ぬきから食糧貯蔵へ
    ――中央アンデス高地の食品加工技術―― [山本紀夫]
第8章 中央アンデス根栽農耕文化論 [山本紀夫]
第9章 アンデス高地に生きる
    ――インカの末裔たちはいま――[山本紀夫]
第10章 何がアンデスで多種多様な作物を生んだのか
    ――ワカ信仰をめぐって―― [山本紀夫]

第Ⅱ部 民族植物学からみたヒマラヤ世界

第11章 はじめてのヒマラヤ
    ――高所比較研究の盲点を知る―― [山本紀夫]
第12章 ヌンブール峰の麓にて
    ――共同調査の試み―― [山本紀夫]
第13章 ネパール・ヒマラヤの多様な植生
    ――亜熱帯林から高山草地まで―― [山本紀夫・土屋和三]
Column 花婿はグエの木の実
    ――カトマンズの街角にて―― [山本紀夫]
第14章 作物と家畜と森林と
    ――シェルパ族の生業―― [山本紀夫・本江昭夫・藤倉雄司]
第15章 エベレストの山麓で有毒イモを食べる
    ――半栽培植物の利用―― [山本紀夫・土屋和三]
第16章 シェルパ社会の食卓革命 [藤倉雄司・山本紀夫]
Column 人間は何から酒をつくったのか [山本紀夫]

総括 民族植物学から高地文明の生態史観へ
   ――アンデスからヒマラヤへ,そしてチベットへ――
   [山本紀夫・稲村哲也]

あとがき
謝辞
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索引
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