「思いやりが大切」「みんな仲良く」――正しいはずの言葉が、いつの間にか子どもを追い詰めていないでしょうか。
不登校は過去最多、子どもの自死も後を絶たない。問題は「子どもの心」ではなく、子どもが学び方や居場所を“選べない構造”にありました。本書は、情緒的な徳育や精神論をいったん脇に置き、脳科学という客観的な視点から、教育の常識を根本から問い直します。
その鍵は、学びと回復の前提条件である「自己決定」、深く考えるために欠かせない「心理的安全性」、そして自分を俯瞰して立て直す「メタ認知能力」です。
「がんばれ」「ちゃんとしなさい」がなぜ逆効果になり得るのか、過剰な大人の支援がなぜ主体性を奪うのか――現場の実践と科学を往復しながら、再現性のある方法論として言語化。
子どもを「正しい形」に整える教育から、子どもが自分で選び、対話し、人生を歩む力を育てる教育へと変革を遂げるためのヒントを探ります。
※本書は2021年に弊社より刊行されたSB新書『最新の脳研究でわかった! 自律する子の育て方』を加筆修正のうえ単行本化したものです。