高齢者人口が多い日本では、医師の数が少なく医療過疎や医師偏在が大きな問題となっています。さらに日本の病院は50~300床レベルの中小規模病院が多く、救急医や臓器専門医が不在の病院では内科医が多くの患者を診ているのが現状です。その結果、内科医が救急疾患や専門外の疾患を診療しなければならない場面が頻繁に発生します。にもかかわらず、それら専門外の疾患を診療するトレーニングをする時間や人的資源もなく、苦手意識を抱えたまま迅速かつ適切な対応に自信をもてずにいる医師は多いのではないでしょうか。
本特集は、本来であれば救急医や臓器別専門医が対応すべきではあるが多くの内科医が対応している疾患について、専門家の視点から解説し、内科医が自信をもって適切に対処できるようになることを目的としています。本特集を通じて、内科医が抱える苦手意識を克服し、医療現場での自信を高め、さらなる成長を遂げるための一助になることを心から願っています。