序 章 原子力の包括的分析に向けて
1 持続する原子力の存在感 —— 本書の視角
2 国際比較から現状理解へ —— 本書の概要
第Ⅰ部 原子力経済と国家
第1章 アメリカ
—— 原子力発電の停滞から再興へ?
はじめに
1 原子力発電の動向と時期区分
2 黎明期 —— 始動する原子力開発と政府支援
3 拡大期 —— 原子炉建設ブームの到来
4 停滞期 —— スリーマイル島原発事故後の原子力産業の停滞
5 原子力ルネサンスの幻
おわりに
第2章 日 本
—— 国策民営による推進体制の確立
はじめに
1 原子力発電の動向
2 原子力開発の始動
3 推進体制の形成
4 原子力開発の拡大
5 部分的電力自由化への対応
おわりに
第3章 ドイツ
—— 原発推進から脱原発へ
はじめに
1 西ドイツ原子力経済の黎明期
2 第2次原子力計画から KWU の誕生へ
3 石油危機の発生と原発輸出の展開
4 チョルノービリ原発事故の発生とその後
おわりに
第4章 フランス
—— ヨーロッパのなかの自立からグローバル化のなかの自立へ
はじめに
1 原子力の黎明期
2 「原子力大国」化への道
3 反核運動・原発事故と再始動
4 環境保護の拡大と原発
5 福島原発事故・カーボンニュートラル以後の原子力
おわりに
第5章 イギリス
—— 旧覇権国にとっての原子力
はじめに
1 第1次原子力発電計画と制度形成
2 第2次原子力計画と独自技術の継続
3 制度停滞と炉型再検討
4 制度変容と新技術導入
おわりに
第6章 カナダ
—— ミドルパワーの原子力産業と国際的影響
はじめに
1 国内基盤の形成 —— 重水炉路線の制度化
2 原子炉輸出の展開 —— 市場形成と不拡散問題
3 ウラン輸出と市場 —— 政府による管理と供給体制の変容
おわりに
第7章 ロシア
—— 地政学的武器としての原子力
はじめに
1 ソ連版原子力経済の形成
2 ソ連崩壊後のロシアにおける原子力経済の再生
3 ロスアトムによる原子力経済の展開
4 ロシアの地政学的武器としての原子力経済
おわりに
第Ⅱ部 原子力経済のグローバルな展開
第8章 NPT 体制の行方
—— 原子力経済への規制とその課題
はじめに
1 原子力経済における NPT の位置づけ
2 先進国主導の NPT 体制強化
3 平和利用への注目と途上国の台頭
おわりに —— NPT は存続するか?
第9章 核燃料サイクルの行方
はじめに
1 再処理の仕組みと核燃料サイクル
2 カーター政権の誕生と核燃料サイクルの停滞
3 日米原子力協定の改定と余剰プルトニウムの発生
おわりに
第10章 放射性廃棄物の最終処分問題
—— 原子力オアシス論と神恵内村
はじめに
1 原子力オアシスと放射性廃棄物
2 泊原発の「地元」としての神恵内村
3 高レベル放射性廃棄物処分場の誘致検討への道
おわりに
第11章 中国の原子力経済
—— 推進・自主開発と国際戦略
はじめに
1 原子力発電推進の背景 —— 自主開発とエネルギー確保
2 カーボンニュートラルに向けた原発推進への取り組み
3 原発をめぐる国際戦略
おわりに
第12章 原子力経済の境界
—— ユーラトム・濃縮ウラン市場・脱原発
はじめに
1 ユーラトムの存在意義
2 濃縮ウラン市場の動向
3 脱原発をめぐる世界各国の状況
おわりに
終 章 原子力経済の成立と変容
—— 現在地と今後の展望
1 原子力経済における国家と市場形成
2 原子力経済をめぐるグローバルな潮流と制約
3 福島原発事故の影響と今後
原子力経済を学ぶための道標
付録1 世界の原発立地地図
付録2 原子力関連年表
参考文献
図表一覧
あとがき