1章 むくみとは何か
1 むくみとは
1.体液とその働き
2.むくみとは
3.むくみの分類
2 なぜむくみケアが必要なのか
1.むくみケアが必要な理由
2.むくみが生活に与える影響
3.むくみとボディイメージ
3 むくみのアセスメント4step
◆ step1 きく
1.自覚症状
1)急に発症か、徐々に発症か
2)疼痛の有無と痛みの症状
3)随伴症状
2.現病歴と内服の有無
3.生活状況
1)歩行状態・座位時間
2)ADLへの影響
◆ step2 みる
1.皮膚をみる
1)皮膚の構造と役割
2)むくみによる皮膚の変化
3)むくみをみる
2.患者の背景をみる
1)浮腫のある患者のセルフケアを支える3つの階層
2)行動変容ステージに基づき時期別に患者をみる
3)浮腫管理のアドヒアランス:包括的アセスメント
◆ step3 触れる
1.圧痕
2.熱感、冷感
1)熱感
2)冷感
3)血流
◆ step4 調べる
1.バイタルサイン
2.身体測定値
3.既往歴と病歴、内服歴、家族歴
2章 むくみを理解するための基礎知識
1 むくみが起こる身体のメカニズム
1.むくみを引き起こす身体の働きを理解する
1)血管
2)リンパ系
3)筋骨格系
4)皮膚
2.むくみを引き起こすしくみ
1)毛細血管内圧の上昇
2)血漿膠質浸透圧の低下
3)毛細血管透過性の亢進
4)リンパ還流の障害
5)その他の原因
3.加齢がもたらす血管・リンパ系・筋骨格系の変化
1)血管系
2)リンパ系
3)筋骨格系
4.むくみの見分け方と原因
1)部位による原因の違い
2)圧痕性と非圧痕性による原因の違い
2 浮腫(むくみ)の分類と見分け方
1.毛細血管内圧の上昇による浮腫
1)全身性浮腫
2)廃用性浮腫と廃用症候群
3)静脈性浮腫
2.血漿膠質浸透圧の低下による浮腫
1)肝疾患による浮腫
2)腎疾患による浮腫
3)低栄養・貧血による浮腫
3.毛細血管透過性の亢進による浮腫
1)熱傷による浮腫
2)炎症性浮腫
3)蜂窩織炎による浮腫
4)抗がん剤による浮腫
5)薬剤アレルギー(アナフィラキシー)による浮腫
4.リンパ還流の障害による浮腫
1)がん治療の後遺症による浮腫(リンパ浮腫)
2)活動性のがんによる浮腫(悪性リンパ腫)
5.その他の浮腫
1)薬剤性浮腫
2)甲状腺機能低下症による浮腫
6.疾患と浮腫の関連および紹介すべき科
1)毛細血管内圧の上昇に関連する疾患
2)血漿膠質浸透圧の低下に関連する疾患
3)毛細血管透過性の亢進に関連する疾患
4)リンパ還流の障害に関連する疾患
5)その他の疾患
3 むくみの検査
1.血液検査
2.超音波検査
3.血流検査
4.CT、MRI
5.リンパシンチグラフィ
6.ICG蛍光リンパ管造影検査
4 むくみの治療
1.むくみの治療とは
2.むくみのケア
3.むくみのセルフケアの選択
4.圧迫療法
1)弾性包帯
2)弾性ストッキング、弾性スリーブ
3)空気圧迫法
5.運動療法
1)運動とむくみの関係
2)筋ポンプ作用
3)歩行と下肢静脈還流
4)圧迫下での運動の効果
5)運動処方の基本
6)疾患をもつ人への運動処方の注意点
6.医療リンパドレナージ
1)MLDとは
2)SLDとは
7.薬物療法
1)毛細血管内圧の上昇への薬物療法
2)血漿膠質浸透圧の低下への薬物療法
3)毛細血管透過性の亢進への薬物療法
4)リンパ還流の障害への薬物療法
5)その他
8.感染症対策
1)皮膚からの直接感染を防ぐ
2)他の部位の感染が波及するのを防ぐ
9.肥満対策、心理療法など
10.外科的治療
1)静脈疾患に対する外科的治療
2)リンパ浮腫に対する外科的治療
5 むくみが起きたときに注意すべき疾患
1.静脈性潰瘍
2.リンパ漏、リンパ性潰瘍
3.肺うっ血
4.心不全
5.蜂窩織炎等の感染症
6.MDRPU(医療関連機器褥瘡)
7.巻き爪、陥入爪
8.胼胝、鶏眼
9.足白癬、爪白癬
3章 むくみとうまく付き合うためのアセスメントとケア
1 むくみがある時のスキンケア
1.皮膚損傷の予防
1)亀裂、掻破、ひっかき傷(スキン-テア)
2)皮膚の保護と保湿
3)MDRPU(医療関連機器褥瘡)対策
2.褥瘡の予防
2 リンパ浮腫がある時のスキンケア
1.スキンケアの役割
2.リンパ浮腫になぜスキンケアが必要か
3.リンパ浮腫の皮膚機能の低下
1)保護機能の低下
2)水分保持機能の低下
3)免疫機能の低下
4.スキンケアの目的と方法
1)スキンケアの目的
2)スキンケアの方法
3 むくみとフットケア
1.むくみになぜフットケアが必要か
2.むくみがある人へのフットケア時の注意点
3.爪ケア
1)爪の構造と役割
2)足と手の爪ケアの違い
3)フットケアを行う前の準備
4)フットケア製品の種類
5)初心者およびセルフケア向けの製品を用いた爪ケア
6)専門家向けの製品を用いた爪ケア
4.角質ケア
1)角質ケアはなぜ必要なのか
2)角質ケアの方法
5.器具の洗浄消毒、メンテナンス、保管
4 むくみと靴下・靴
1.靴下の役割と選び方
1)靴下によるむくみ解消メカニズム
2)むくみがある人の靴下の選び方
3)圧迫療法と医療用圧迫用品
4)筒状包帯・軽度圧迫圧ストッキングの使い方
2.靴の役割と選び方
1)靴の役割
2)靴の選び方
3)靴の履き方・履かせ方
4)むくんだ足への靴選びのポイント
5 むくみに触れるケア
1.アセスメントに基づいたむくみマッサージ
1)むくみの原因を知る
2)アセスメント
3)代表的な疾患に対してのむくみマッサージ
2.本人や家族が行う場合
3.むくみマッサージをしてはいけない場合
6 むくみ改善のための運動と筋肉の使い方
1.運動と筋ポンプ作用
2.生活指導の重要性
3.サルコペニア、フレイルの予防と運動
4.歩行できる人の場合
5.座位が長い人の場合(車いす自走のすすめ)
6.寝たきりの人の場合
7.下肢挙上がよくない場合
7 むくみと生活支援
1.入浴、足浴
1)身体の洗浄、保湿
2)浴槽に入る、足浴をする(身体をお湯に浸ける)
2.室温、湿度
3.衣類、服装
4.環境整備、熱傷予防と保温対策
5.移動、移乗、転倒リスク、感覚の低下とけがの危険
8 むくみを伴う疾患における食事療法
1.心不全
2.慢疾患
3.非代償性肝硬変
4.がんによる浮腫
9 むくみをもつ人の気持ち、心のケア
1.むくみをもつ人の心のアセスメント
2.アセスメントの視点に基づいたケアの方法
10 終末期ケアとしてのむくみケア
1.終末期に起こる身体の変化
2.終末期に起こるむくみの特徴
3.終末期のむくみのアセスメント
4.終末期のむくみのケアの実際
1)スキンケア
2)圧迫療法
3)リンパドレナージ
4)運動療法
5.終末期むくみケアの評価
4章 むくみケアのひろがり
1 評価のツール
1.ADLの評価
1)日常生活動作
2)基本的日常生活動作
3)手段的日常生活動作
4)ADLの評価を活かしたケア展開のために
2.QOLの評価
1)健康関連QOLとは
2)QOL評価を使用する意義
3)むくみ患者に使用したい疾患・病態特異的尺度
3.むくみケアの質評価
1)ケアの効果の評価と支援
2 患者を支える多職種連携
1.院内での連携
1)医師との連携
2)保存療法における連携
3)リンパ管外科・再建外科との連携
4)緩和ケア病棟との連携
5)リンパ浮腫外来での多職種連携
2.地域における連携
1)外部との連携
2)多職種連携で介入した症例
3)介護施設との連携
4.これからの連携に向けて
3 補完代替療法とむくみケア
1.東洋医学
1)「陰陽五行」と「五臓」
2)西洋医学と東洋医学の病気のとらえ方の違い
3)東洋医学におけるむくみケア
4)東洋医学の代表的な療法とその特徴
2.アロマテラピー
1)補完代替療法としてのアロマテラピー
2)ケモタイプアロマテラピーでのむくみケア
3)アロマテラピーの作用:嗅覚経路とホメオスターシス
4)アロマテラピーの実践
3.その他の補完代替療法
1)キネシオロジー(応用運動機能学)
2)筋膜リリース
3)東洋医学と補完代替医療(CAM)
◇付録
むくみのアセスメントで使えるシート
フットケアで使えるシート
スキンケアで使えるシート
*付録1:むくみのアセスメントで使えるシート
*付録2:フットケアで使えるシート
*付録3:スキンケアで使えるシート
*コラム:静脈疾患の皮膚の特徴
*コラム:潰瘍のケア~傷つけない配慮と炎症軽減への工夫
*コラム:災害時の弾性ストッキング