聖書や教父哲学などを通じて、新たな思想立ち上げに挑む
他者、殊に社会から排除されゆく人々との相生に向けた新たな存在論とは? 出エジプト記に示される神の姿(エヒイェ)に拠りつつ、西欧の形而上学的存在神論を超克すべくエヒイェ的脱在論の構築を目指す。また、エヒイェの体現者として、石牟礼道子や良寛を扱う。
【目次】
Ⅰ エヒイェロギアとは何か?
第Ⅰ部 序
第1章 ギリシア哲学・思想における存在とその展開
第2章 ヘブライ/聖書的な文脈における脱在とその展開
第3章 エヒイェロギア構築に向けて
第Ⅰ部 むすびとひらき
Ⅱ エヒイェロギアの体現者たち
第4章 アブラハムの物語り─創世記12〜25章
第5章 栄光の変容に向けたパウロの全的脱在
第6章 マクリナとフィロソフィア(修道)における道行き
第7章 遊化の人 良寛
第8章 宮沢賢治の宗教的宇宙とその修羅的菩薩像
第9章 石牟礼道子におけるアニマのくにの物語り
《コラム》 水雲崔済愚の神秘体験
宮本久雄著作選集シリーズ案内
『1 聖書──旅する神のダーバール(言即事)と共に』
『2 キリスト教思想─愛とケノーシスの間にて』