- 発売日:2026/05/26
- 出版社:ひつじ書房
- ISBN:9784823413124
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夏目漱石 偶然性の文学
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商品説明
自由と独立と己に満ちた漱石文学の主人公は、偶然性にしてやられ、なぜか他動的である。本書は漱石文学を偶然性から再考し、そのために国学とプラグマティズムの視座を導入した。漱石は、藤岡作太郎との交友を通して上田秋成の文業を継承し、同時にジェイムズ兄弟とチャールズ・サンダース・パースの同時代人でもあった。固有性と普遍性、偶然性と必然性、自己本位と則天去私、これらの矛盾を統合したことに漱石の独自性がある。
目次
はじめに
凡例
序説 偶然性の夏目漱石
I 国学と夏目漱石
第1章 非西欧型主人公の造形 「坊っちやん」について
1 はじめに
2 坊っちゃんは成長しない
3 坊っちゃんは内面をもたない
4 坊っちゃんの没主体性
5 表情をどのように描くか―漱石の性格論(1)
6 性格をどのように描くか―漱石の性格論(2)
7 無鉄砲の用例
8 無鉄砲と緩漫
9 おわりに
第2章 漱石と藤岡作太郎校訂『春雨物語』 「坊っちやん」から『明暗』まで
1 はじめに
2 「坊っちやん」と「樊噲」
3 『明暗』と「海賊」
4 おわりに
第3章 漱石と上田秋成 『吾輩は猫である』
1 はじめに
2 『明暗』と『藤簍冊子』
3 『彼岸過迄』と『藤簍冊子』
4 『吾輩は猫である』と『藤簍冊子』
5 おわりに
II プラグマティズムと夏目漱石
第4章 漱石とプラグマティズム 『文学論』の集合的Fの意味
1 はじめに
2 20世紀初頭の『哲学雑誌』
3 集合的Fとは何か
4 パースの社会論
5 パースの文明論
6 おわりに
第5章 暗示の法則 C.S.Peirceからの影響
1 はじめに
2 精神の法則
3 偶然と習慣
4 予期と暗示
5 暗示とは何か
6 パースと漱石
7 おわりに
第6章 偶然の構造
1 はじめに
2 探偵する敬太郎―『彼岸過迄』
3 広田先生の探究―『三四郎』
4 ジェイムズとパースの推理論
5 めぐり逢いの偶然―『こゝろ』その1
6 精神の法則―『こゝろ』その2
7 おわりに
第7章 偶然の記号論的分析
1 はじめに
2 門と玄関
3 「新しさの哲学」
4 おわりに
III 開かれた作品の試み
第8章 時制のレッスン 漱石の「手紙」
1 はじめに
2 間隔論
3 時制論
4 「手紙」
5 おわりに
付論 絵画小説「一夜」
第9章 短篇連作小説という方法 『彼岸過迄』と『新新アラビアンナイト―ダイナマイター』
1 はじめに
2 『彼岸過迄』と『ダイナマイター』
3 新聞小説という条件
4 インフルエンザと戦争の世紀
5 おわりに
付論 ヘンリー・ジェイムズ『ねじの回転』
IV 自己本位と則天去私
第10章 則天去私とは何か
1 はじめに
2 反動の原理
3 『明暗』
4 『高慢と偏見』付自由間接話法
5 『ウェイクフィールドの牧師』
6 おわりに
第11章 ヘンリー・ジェイムズの『鳩の翼』と『明暗』
第12章 偶然・愛・技巧 漱石の語彙の計量的研究
1 はじめに
2 技巧と細工
3 『吾輩は猫である』と「坊っちやん」
4 『それから』と『門』
5 三作家の計量的研究
6 オースティンにおけるdesignとart
7 ジェイムズのart
8 おわりに
結語 非西欧小説を作る
参考文献
初出一覧
あとがき
索引
凡例
序説 偶然性の夏目漱石
I 国学と夏目漱石
第1章 非西欧型主人公の造形 「坊っちやん」について
1 はじめに
2 坊っちゃんは成長しない
3 坊っちゃんは内面をもたない
4 坊っちゃんの没主体性
5 表情をどのように描くか―漱石の性格論(1)
6 性格をどのように描くか―漱石の性格論(2)
7 無鉄砲の用例
8 無鉄砲と緩漫
9 おわりに
第2章 漱石と藤岡作太郎校訂『春雨物語』 「坊っちやん」から『明暗』まで
1 はじめに
2 「坊っちやん」と「樊噲」
3 『明暗』と「海賊」
4 おわりに
第3章 漱石と上田秋成 『吾輩は猫である』
1 はじめに
2 『明暗』と『藤簍冊子』
3 『彼岸過迄』と『藤簍冊子』
4 『吾輩は猫である』と『藤簍冊子』
5 おわりに
II プラグマティズムと夏目漱石
第4章 漱石とプラグマティズム 『文学論』の集合的Fの意味
1 はじめに
2 20世紀初頭の『哲学雑誌』
3 集合的Fとは何か
4 パースの社会論
5 パースの文明論
6 おわりに
第5章 暗示の法則 C.S.Peirceからの影響
1 はじめに
2 精神の法則
3 偶然と習慣
4 予期と暗示
5 暗示とは何か
6 パースと漱石
7 おわりに
第6章 偶然の構造
1 はじめに
2 探偵する敬太郎―『彼岸過迄』
3 広田先生の探究―『三四郎』
4 ジェイムズとパースの推理論
5 めぐり逢いの偶然―『こゝろ』その1
6 精神の法則―『こゝろ』その2
7 おわりに
第7章 偶然の記号論的分析
1 はじめに
2 門と玄関
3 「新しさの哲学」
4 おわりに
III 開かれた作品の試み
第8章 時制のレッスン 漱石の「手紙」
1 はじめに
2 間隔論
3 時制論
4 「手紙」
5 おわりに
付論 絵画小説「一夜」
第9章 短篇連作小説という方法 『彼岸過迄』と『新新アラビアンナイト―ダイナマイター』
1 はじめに
2 『彼岸過迄』と『ダイナマイター』
3 新聞小説という条件
4 インフルエンザと戦争の世紀
5 おわりに
付論 ヘンリー・ジェイムズ『ねじの回転』
IV 自己本位と則天去私
第10章 則天去私とは何か
1 はじめに
2 反動の原理
3 『明暗』
4 『高慢と偏見』付自由間接話法
5 『ウェイクフィールドの牧師』
6 おわりに
第11章 ヘンリー・ジェイムズの『鳩の翼』と『明暗』
第12章 偶然・愛・技巧 漱石の語彙の計量的研究
1 はじめに
2 技巧と細工
3 『吾輩は猫である』と「坊っちやん」
4 『それから』と『門』
5 三作家の計量的研究
6 オースティンにおけるdesignとart
7 ジェイムズのart
8 おわりに
結語 非西欧小説を作る
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