まえがき
第1章 時枝誠記における言語論と国語教育論との関わり
1. 本章の位置づけ
2. 言語過程説に見られる言語観と悲観的伝達論
3. 時枝誠記の国語教育論の中核的理念
4. 西尾―時枝論争について―国語教育における文学と言語―
5. 時枝誠記の文学に対する捉え方
6. まとめ
第2章 時枝誠記「国語科学習指導要領試案」と文部省「学習指導要領国語科編(試案)」との関わりについて
1. 本章の背景と位置づけ
2. 1947(昭和22)年版「文部省学習指導要領国語科編(試案)」(文部省試案)について
3. 時枝誠記「国語科学習指導要領試案(総説・講読編)」(時枝試案)について
4. おわりに
第3章 時枝誠記と古田拡の論争について
時枝国語教育論に対する実践的立場からの反応
1. はじめに
2. 時枝―古田論争の概要
3. 論争①における古田の批判
4. 論争①における時枝の主張
5. 論争②における古田の批判
6. 論争②における時枝の主張
7. おわりに
第4章 時枝誠記の国語教育論の展開
『国語教育の方法』と『改稿国語教育の方法』について
1. はじめに―時枝誠記の国語教育論のあらまし―
2. 『国語教育の方法』(旧版)の概要と特徴
3. 『改稿国語教育の方法』(改稿版)の概要と特徴
4. 主な変化について
5. おわりに
第5章 言語過程説にみる主観・客観問題
1. 時枝誠記の問題意識
2. 詞・辞と主観・客観
3. 現象学について―ノエシス・ノエマをどう捉えるか―
4. 時枝の現象学理解の問題点―詞・辞と関連させて―
5. 他者問題について
6. おわりに
第6章 日本語学と国語教育学との関わり
柳田國男について
1. はじめに
2. 柳田の日本語(方言)研究の在り様
3. ‘一国’という設定について
4. 柳田の単一性と多元性に関する議論
5. 柳田の国語教育と標準語の捉え方
6. おわりに
第7章 藤原与一の国語教育論における
日本語学的視点について
1. はじめに―本章の問題意識―
2. 藤原与一の国語教育理論の特徴―生活語を中心に―
3. 「標準語と方言」の問題―生活の向上のために―
4. 自然さを追求した指導―短作文教育―
5. 文章の段階的把握の試み―三段階法―
6. 抑揚論―文字と音声の一体的把握の試み―
7. 方言生活の向上のための指導論
8. おわりに
第8章 国語教育と方言研究
藤原与一の理論的体系に関して
1. はじめに
2. 藤原与一の基本的立場
3. 藤原方言学と高次共時方言学という観点
4. 共通語・標準語について
5. 音声面の教育論
6. おわりに
第9章 藤原与一の初期国語教育論について
1930、40年代の言説
1. はじめに―藤原与一と国語教育―
2. 戦前における藤原の国語教育論について
3. 「新しい国語教育を求めて」(1947~1948年)
4. 「方言と国語教育」(1950年)
5. おわりに
第10章 文学教育に関する奥田靖雄の主観主義批判について
日本語学的立場からの国語教育論
1. はじめに―奥田靖雄の立場―
2. 奥田靖雄の主観主義批判論文の概要
3. 文学教育に関する奥田靖雄と荒木繁の論争
4. 奥田靖雄の時枝誠記に対する批判
5. おわりに
第11章 鈴木重幸の学校文法批判について
戦後文法教育をどう捉えるか
1. はじめに
2. 鈴木重幸と民間教育運動
3. 鈴木重幸の学校文法批判
4. 『文法教育』(1963年)
5. おわりに
第12章 国語学者は国語教育において何を目指したのか
1. 本書の全体的な観点
2. 各章の内容について
3. 本書と現代の国語科教育との関係性
参考文献
索引