隔離・収容政策と優生思想の現在
  • 発売日:2020/12/25
  • 出版社:批評社
  • ISBN:9784826507202

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隔離・収容政策と優生思想の現在

隔離・収容政策と優生思想の現在

通常価格 2,860 円(税込)
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    隔離・収容施策の廃止に向けて!優生思想と隔離収容思想にもとづいた日本の隔離・収容政策の実状と変遷を検証し、施策廃止に向けた幅広い提言をまとめた一冊。
    ◆戦後日本において長いあいだ精神障害者の隔離収容を規定した法律は旧精神衛生法であった。旧精神衛生法では精神病者監護法に由来する同意入院(保護義務者の同意による入院で、後の医療保護入院に相当)と措置入院という、二つの強制入院が法の中核を占めていた。その後、精神衛生法が精神保健法を経て精神保健福祉法となった現在も、任意入院が導入されたとはいえ強制入院の問題点は解決されないままである。
    ◆また、医療保護入院も増加の一途をたどり、現在の入院患者の約半数を占めている。その背景には診療報酬による経済誘導がある。日本にしかないこの制度は、一個人を公権力によらず強制入院させる制度であり、人権を尊ぶ世界には通用しない。さらに、対象者の範囲を無制限に広げかねない危険性を孕んだ究極の強制入院法ともいうべき医療観察法の問題もある。
    ◆これらの法律の思想的背景には優生思想が存在し、1948年から1996年まで存在した優生保護法の名称にそれが現れている。優生保護法にもとづき10代で優生手術を強制された宮城県の60代の女性が国家賠償請求訴訟を起こした。一方、精神障害を理由とする隔離収容政策に関しても、2020年9月30日に国賠訴訟が開始された。二種類の国賠訴訟が、優生思想と隔離収容思想に立脚した日本の障害者施策に対し、抜本的な変更をつきつけるものであることに疑いはない。
    ◆精神医療はこれらの法律や各時代の社会状況、思想・人権・倫理に直面し続けてきた。これまでの精神障害者の処遇の実状と法律の変遷を検証し、旧優生保護法時代に優生手術の現場に関わった精神科医へのインタビューから現代の障害当事者の証言まで幅広くまとめた一冊。
    [執筆]安積遊歩/朝日俊弘/有我譲慶/池田直樹/池原毅和/市野川容孝/伊藤哲寛/犬飼直子/大久保圭策/太田順一郎/岡崎伸郎/岡田久実子/岡田靖雄/姜文江/桐原尚之/後藤基行/澤野文彦/塩満卓/瀬戸秀文/高岡健/田所淳子/富田三樹生/中島直/新里宏二/西川健一/樋澤吉彦/古屋龍太/山田悠平/吉岡隆一
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