プルードンに関する評伝としてもっとも定評のある本書は、『所有とは何か』に始まる諸著作への的確な目配りによって、プルードンの時どきの状況認識と問題意識、思想内容と行動とを余す所なく描くと同時に、プルードンがどのような人であったのか、その人物像が鮮やかに浮かび上がるように丁寧に描かれている。
服装や仕草、妻への唐突なプロポーズ、獄中での生活、自分の著作への自信と悔恨、死に際しての態度、そして多くの人々による葬送のきわめて感動的なエピソードは、プルードンの思想や著作とは別に読者の心を深く捉えるに違いない。
《主要目次》
第1章 ジュラ山麓
第2章 所有の批判
第3章 事務屋
第4章 人民の声
第5章 囚われの人
第6章 正義の擁護者
第7章 亡命
第8章 傷心の歳月
第9章 エピローグ