岩崎小彌太関係史料
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    三菱財閥の第4代総帥として日本最大の重工業グループを完成させた岩崎小弥太の書翰285通(明治33年昭和20年)と没後の追悼文・追想28編などから成る史料集。

     1916(大正5)年7月、岩崎久彌の後を受け三菱合資会社の社長に就任した岩崎小彌太は、以後30年近くにわたり三菱(合資会社、のち株式会社三菱社、株式会社三菱本社)を指導し続けた。
     大正・昭和戦前期の時代状況に合わせた組織改革を推進し、事業各部門(造船・製鉄・倉庫・商事・鉱業・海上火災保険・銀行)を順次株式会社として独立させ、多角的事業経営(コンツェルン形態)を展開した。また、自らの経営理念を社内に告示し、「三綱領(所期奉公・処事光明・立業貿易)」は現在も三菱各社の社是となっている。利益至上主義に陥ることなく、投機を排した節度ある事業展開を説いた小彌太の姿勢は本書収録の史料からよく分かる。
     さらに、日中戦争やアジア・太平洋戦争に対応するために本社の統轄機能を高めるべく、さまざまな社内改革を断行し、三菱造船会社と三菱航空機会社を合併して三菱重工業株式会社(1934年)を誕生させたことに象徴されているように、重化学工業・軍需産業部門への傾斜を強めることになったのも小彌太の主導するところが大きい。国家の要請に応じ、三菱が総力を挙げて天皇および国家のために尽くすことが小彌太の使命だったのである。
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