なんでこんなにうまくできているの?
植物の生の巧みさに驚かされるエピソードがいっぱい
春は遅く,冬は早い。葉を広げ,花を咲かせ,実を結ぶために使える時間はごくわずか。そんな苛酷な環境で,美しい姿を見せる高山植物たち。その生き方の秘密とは? 美しい写真とおだやかな文章で紹介。
固有種を含め、約40の植物が登場。
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生涯に一度だけ花をつけて枯れる植物。 四年越しにひらく花。
高さ数センチの樹木。 蜜を出さずに虫を呼ぶ花。 少しずつ感じる環境の変化。
北海道の屋根・大雪山- 高山に訪れる一瞬の夏。
厳しい環境に生きる植物とそこに集う生物たちをずっと見続けてきた生態学者による気づきの記録。
― 北海道の中央に広がる大雪山の短い夏は、氷期からの記憶を宿す高山植物の宝庫です。
数万年前の気候変動の中で山に取り残され、天空の孤島のような環境に適応してきた植物たちは、それぞれに異なる姿や物語を持っています。
本書は北海道大学大学院地球環境研究科准教授である著者が、30年以上にわたり、大雪山の短い夏に通い続けてきたフィールド研究をもとに、花の形や咲く時期などにもあらわれる、動けないはずの植物が世代を重ねることで「旅」をし、変わりながら生き残ってきた痕跡を独自の優しい視点でまとめたエッセイです。
【 本書の特長 】
◎登山者の憧れ,大雪山で長く調査を続けてきた植物生態学者のフォトエッセイ
◎高山の苛酷な環境の中で生きる植物の声を翻訳したような,あたたかく平明な文章
◎雪と風に磨かれた,清冽な高山の空気を伝える,心和む写真を満載
◎固有種を含め,約40の植物が登場
◎花の色,形,咲く時期……どれをとっても「うまくできてる!」と思わせる植物の巧みな生存戦略をやさしく紹介
◎人跡まれで,植物の楽園のように思える高山帯にも迫る地球環境変動の影響とは?