• 発売日:2025/07/11
  • 出版社:法藏館
  • ISBN:9784831827012

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増訂 京都地蔵盆の歴史

増訂 京都地蔵盆の歴史

通常価格 1,320 円(税込)
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商品説明
地蔵盆に秘められた京都の「記憶」
祇園祭などと並ぶ夏の風物詩が語る歴史――

夏休み終盤、京都市内で子どもたちの無病息災を祈って町ごとに催される「地蔵盆」。祇園祭や五山の送り火と並ぶ「夏の風物詩」とされながら、その来歴を知る人は京都でも少ない。

本書では、子どもたちの流行現象に起源をもつ地蔵盆が、禁止令や疫病などを乗り越え、形を変えて現代へと至る過程を丹念にたどり、都市京都に根づいた歴史的意味を文献と実地調査を通して考える。

京都の都市文化をより深く知るための鍵となる一冊が、近年の地蔵盆事情などを記した補章を加え、装い新たに再登場!

■地蔵盆とは?■
毎年地蔵菩薩の縁日である8月24日頃に京都の各地で実施される年中行事。「お地蔵さんが子どもを守る」という理解から、「子どもたちの祭り」と一般的には認識されている。京都のみならず、近郊の大阪・兵庫・滋賀などでも一部実施されているが、京都で特に盛んに行われていることから、京都の盆行事の特色とされ、京都の都市文化を知るうえで欠かせないものと言えるが、これまでその歴史研究は皆無であり、本書は京都の地蔵盆の歴史研究に初めて本格的に取り組んだ1冊といえる。

■目 次■
序 章 地蔵盆の風景
第一章 京都のお地蔵さま
第二章 地蔵祭のはじまりと京都
第三章 近世都市京都と地蔵祭
第四章 近代の地蔵祭
第五章 地蔵盆の近現代
終 章 地蔵祭から地蔵盆へ
補章1 近代初頭大阪における「地蔵」
補章2 二〇一七~二四年 京都地蔵盆の「歴史」管見
地蔵盆関係略年表 ほか
目次
序 章 地蔵盆の風景

第一章京都のお地蔵さま
 一 地蔵菩薩の伝来と広がり
 二 中世の地蔵信仰
 三 泰平の時代と地蔵菩薩
 四 六地蔵めぐり

第二章 地蔵祭のはじまりと京都
 一 中世の墓と石仏
 二 「地蔵祭」のはじまり
 三 発見される石仏
 四 弘法大師の地蔵尊
 五 一七世紀の京都
 六 「地蔵会」か「地蔵祭」か

第三章 近世都市京都と地蔵祭
 一 京の町と地蔵祭
 二 領主が始めた地蔵祭
 三 宗教者と地蔵信仰
 四 木戸と町
 五 運営と行事
 六 もうひとつの〝地蔵盆〟――大日会
 七 停止・中断させられる地蔵祭

第四章 近代の地蔵祭
 一 「お地蔵さま」が消えた日――明治四~五年の廃止
 二 お地蔵さまの撤去と地蔵祭の中断
 三 明治一六年のできごと
 四 明治一六年の布達
 五 マス・メディアと地蔵盆

第五章 地蔵盆の近現代
 一 明治期の歩み
 二 大正期の地蔵盆
 三 戦時体制下~戦後社会と地蔵盆
 四 現在の地蔵盆

終 章 地蔵祭から地蔵盆へ
 一 地蔵祭・地蔵盆の四〇〇年
 二 近世と近代の間
 三 地蔵祭・地蔵盆の祭祀
 四 かつての町居住者への供養
 五 地蔵盆がつなぐもの

補章1 近代初頭大阪における「地蔵」
 はじめに
 一 地蔵と往来
 二 地蔵と道祖神
 おわりに

補章2 二〇一七~二四年 京都地蔵盆の「歴史」管見
 はじめに
 一 地蔵盆の戦後史
 二 地蔵盆と現代
 三 新型コロナウィルスと地蔵盆

地蔵盆関係略年表
【参考文献】【引用史料】
あとがき/文庫版あとがき
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