戦国最後の一大国家プロジェクト!
その真意と意義とは――
兵火によって東大寺大仏殿が失われたあと、その不在を埋めるかのように、京都・東山の地に「大仏」の名を体現する存在を現出させた豊臣秀吉。
なぜ奈良ではなく京都だったのか。なぜ大仏にこだわったのか。そして、結局あの大仏は何だったのか――。
政権周辺の動向と宗教政策のなかに東山大仏を位置づけ、今はなき大仏に込められた真意と歴史的意義を追究する。
【目 次】
〔はじめに〕
〔第一章 東山大仏の出現〕
1 新紫野から新大仏へ/2 寺の名は大仏
〔第二章 大仏千僧会の開始〕
1 秀吉の先祖供養/2 新儀の八宗
〔第三章 善光寺如来の遷座〕
1 大地震と夢語り/2 新大仏から善光寺如来堂へ
〔第四章 大仏鎮守の建立〕
1 善光寺如来の帰座と秀吉の死/2 大仏鎮守、新八幡、豊国
〔おわりに〕
〔補章 原著(二〇〇八年刊)にいたる研究史ならびに原著刊行後の研究について〕
関連略年表/図版一覧/あとがき/文庫版あとがき
※本書は法藏館より2008年に刊行された書籍の文庫版です。文庫化にあたって、本文に大幅な改訂を施し、補章・関係略年表・索引を増補しました。