韓国で週間ベストセラーランキング小説部門1位!(大手電子書籍サービス『ミリの書斎』での先行販売時)
受話器から流れてきたのは、あなたの声だった。
自殺の真相を調べ、遺族をケアする心理学的剖検センター。所長のジアンは、依頼人たちの心を不思議な公衆電話の力も借りながら導いていく――。
喪失に苦しむ心を慰撫するヒューマンファンタジー。
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【あらすじ】
自殺の理由や原因を分析調査し、遺族をケアする“心理学的剖検センター”を開業したジアン。そのセンターの近くには、不思議な公衆電話がぽつんと佇んでいた。ジアンはその公衆電話の力も借りながら、職場でのストレス、SNSでの誹謗中傷など、さまざまな理由で大切な人を失った依頼人の心を慰め導いていく。そんななかで、ジアン自身も抱え続けてきた傷に向き合い始める……。
重要なのは〈自殺をした〉ではなく〈大切な人を失った〉という事実です。(本文より)
第一章「レッテル禁止」:職場でのストレスを理由に夫が自殺。依頼人である妻は、夫の苦しみに気づけなかったことへの後悔と怒りに飲まれている。
第三章「二つの顔」:依頼人は娘を喪った母親。自分のせいで娘は死んだのだと、極度の罪悪感から次女の育児にも支障をきたしている。
第四章「あるいは真実より大切な」:母を亡くした息子からの依頼。夫婦仲は良好、もうすぐ孫も生まれるとわかっていながら〈なぜ〉と、その死を受け入れられずに苦しんでいる。
ほか全六章
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【目次】
第一章 レッテル禁止/第二章 公訴権なし/第三章 二つの顔/第四章 あるいは真実より大切な/第五章 完全に崩れ落ちる時/第六章 最後の心が伝えていること/作家の言葉/日本の読者の皆さんへ
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【著者プロフィール】
イ・スヨン
作家。人生の半分をうつ病、パニック障害、摂食障害とともに生きてきた。自殺未遂を経験したことで生きるためのカウンセリングを受け、本を読み、執筆を始めた。閉鎖病棟で書いた日記が『ちょっと憂鬱ですが、普通の人間です』(未邦訳)というエッセイになり刊行され、作家としての人生を歩み始めた。自殺予防や精神疾患の認識改善といった講演活動も行っており、これまでの経験やカウンセリングの事例をもとに『最後の心が聞こえる公衆電話』を完成させた。
【訳者プロフィール】
古川綾子(ふるかわ・あやこ)
翻訳家。神田外語大学韓国語学科卒業。延世大学教育大学院韓国語教育科修了。神田外語大学講師。訳書にキム・エラン『どれか一つは嘘』(ホーム社)、ハン・ガン『そっと 静かに』(クオン)、チョ・ナムジュ『ソヨンドン物語』(筑摩書房)、チェ・ウニョン『無理して頑張らなくても』(早川書房)、チョン・セラン『J・J・J三姉弟の世にも平凡な超能力』(亜紀書房)などがある。