多くの銀行が経営不振に陥っている。低金利政策による利息収入の減少が長く続いていることから、中小企業への融資は消極的であり、融資以外の手数料収入(生命保険、投資信託等の販売)に力を注ぐようになっている。また、コスト削減のために支店を廃止し、行員を削減して外回りもしないようになりつつある。
しかしこれは、銀行が自己保身に走り、本来の役割を果たさないことを意味している。将来の見通しが立たないVUCAの時代こそ、中小企業は財務戦略によって適切な銀行融資を得て、経営力を強化していかなくてはならない。金融機関の監督官庁である金融庁が「事業性評価融資」を推進するよう強く指導しているのもこのためである。
本書は、令和時代(VUCA)の時代に、銀行がどのような状況に置かれているかの過去-現在-未来を知り、中小企業が銀行と適切な関係を保ちつつ適切な融資を得て、強固な財務戦略を築くための有効な方法と要点を明らかにした。