33年間、3,500名以上のリーダーと最前線で対峙してきた著者が明かす、いかなる逆境も受け流し、社会課題を根底から解決する「真のレジリエント・カンパニー」とリーダーの在り方を解説した。
「心の器」や「竹の如きしなやかさ」といった東洋哲学、武士道の叡智を単なる精神論ではなく、科学的システム『RISE-OS 3.0』として体系化。自ら燃え上がる「一燈」となり、仲間と共に1,000億の壁を突破する最強の陣形づくりを説く。
「レジリエンス」とは、困難や逆境から立ち直る「再起力」のことである。 単に歯を食いしばって耐え忍ぶことではなく、圧力をしなやかに受け流し、再び立ち上がる強さを意味する。
変化が激しく正解の見えない今の時代、過去の常識は一夜にして通用しなくなり、リーダーが背負う重圧は限界に達している。上層部からは容赦ない業績を求められ、部下からは不満や反発の声が上がる。良かれと思って動いても組織の壁に阻まれ、いつしかすべての仕事を抱え込み、心身ともにすり減っていく……。
どんなに強い意志と能力を持った人であっても、孤立無援の中で「もう無理だ」と心が折れてしまうのは、決してあなたのせいではない。著者自身も職場の管理職時代、出口のない孤独な逆境を経験し、苦境にあえいでいた時期があった。そんなときに出会ったのが、東洋哲学の「事上磨錬(じじょうまれん)」という言葉である。現実の困難や修羅場から逃げず、実践の中で己を磨く教えの精神に立ち返り、ひたむきに自分を磨き直した。
数字や論理だけで管理するのではなく、現場の感情(情理)を重んじ、異なる意見に虚心坦懐(きょしんたんかい)に耳を傾ける。エゴという殻を一枚ずつ剥ぎ取っていった先に、ようやく真の信頼を取り戻すことができた。
この再起への軌跡の中で辿り着いたのは、旧来のレジリエンス観を根本から覆す、新しいパラダイムであった。昭和の「根性(1.0)」や、平成の「個人スキル(2.0)」に依存するレジリエンスは、想定外の衝撃に対してポキリと折れてしまう脆さを孕んでいる。自己責任という名の下で、リーダーがたった一人で抱え込み、孤立して戦う時代はもう終わった。令和の今、求められているのは、自立した個が「志」という一本の糸でしなやかに連なり、個人の限界を超えて組織として勝ちに行く姿である。
これが、本書で提唱する究極の形、「レジリエンス3.0」である。
著者は、レジリエンスな人材になるための東洋思想の智慧を随所で紹介しているが、同時に、それらの思想を科学的「システム」として体系化している。それが、33年の実績から開発した独自の診断ツール、『RISE-OS 3.0(ライズ・オーエス・3.0)』である。
この診断は、リーダー個人の自己統御力と組織調和力を精密に測定し、リーダーシップが10の型のうちどの状態にあるかを炙り出す。そして、自分のOSの「歪み」を直視することから、真の変革が始まると説く。