現代会計の認識拡大

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現代会計の認識拡大
  • 発売日:2005/07/01
  • 出版社:森山書店
  • ISBN:9784839420123
通常価格 3,520 円(税込)
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  • 発売日:2005/07/01
  • 出版社:森山書店
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商品説明
 現代の新しい会計状況の特徴をどのように見るかは、会計の性質をどのようなものとして見るか、ということでもる。本書の執筆陣はそれを「会計認識領域の拡大」とみている。それが本書に『現代会計の認識拡大』というタイトルを用いた理由である。①その認識拡大をもたらす会計方法・会計処理基準はどのような理論づけによって正当化されるのか、②その会計方法・処理基準はそれぞれの国の会計制度構造のなかで、どのように正当化・正式化されるのか、③その会計方法・処理基準はどのような会計上の専門的な意味(損益計算への影響)をもつのかについて解明を試みた。
 本書は上記の①から③の課題をアメリカ、イギリスあるいはドイツの会計基準および会計制度を中心に研究している者たちが、それぞれの研究テーマに即して解明することを試みたものである。
 序章は、会計認識領域拡大を伴う現代会計処理基準についての理論化方式と合理化の制度的構造に関する予備的考察であり、本書の総論部分にあたる。
 第1章は認識領域の拡大を進める現代会計の概念的・理論的基礎とそのあり方のアメリカ的特徴について考察したものであり、第3章は将来事象を取り込む現代アメリカ会計基準の測定構造の展開において、理論的・概念的に合理化の中心的位置にある公正価値について考察したものである。また第2章は会計基準の国際的展開のもとでのアメリカの基準設定活動の位置と、その国際的な活動がアメリカ国内の基準設定に対して果たす影響および意味について考察したものである。
 第4章から第13章までは各論部分であり、認識領域の拡大を進めるアメリカを中心とする現代会計基準の個別・具体的内容とその進展の状況を示している。
 第14章から第18章は、アメリカと対比される、ドイツの現代会計基準を正式化させる制度的構造のあり方、会計基準の国際的統一化に対応するドイツにおける会計概念構造の設定、および公正価値会計指令への転換、ならびに個別会計処理基準について考察したものである。
目次
序 章 現代会計と会計認識領域の拡大
 1 現代会計の特徴―会計認識領域の拡大と将来予測要素の導入
 2 アメリカにおける会計認識領域拡大の構造
 3 ドイツにおける認識拡大の構造
第1章 会計認識拡大理論の制度機能
 はじめに
 1 「取引ベースの会計」から「認識の会計」への制度転換
 2 認識領域の拡大と会計判断
 3 公正価値による測定可能性の拡大
 4 認識領域の拡大の受け皿としての包括利益計算書
 5 認識拡大のもとですすむ利益縮小計上の会計実務
 6 株主価値評価目的会計理論の制度役割
 おわりに
第2章 会計基準の国際的形成と会計認識領域の拡大
     ―FASBの国際的活動のアメリカ会計基準形成に対する影響―
 はじめに
 1 FASB減損会計基準と将来予測要素
 2 ノーウォーク合意とFASB減損会計基準
 3 ノーウォーク合意と会計認識領域の拡大
 おわりに
第3章 公正価値会計の展開と会計機能
 はじめに
 1 公正価値とはなにか
 2 公正価値評価の展開とその論理
 3 公正価値会計の機能
 おわりに
第4章 退職給付会計における会計認識領域の拡大
 はじめに
 1 SFAS第87号における年金費用の認識と測定
 2 SFAS第87号における年金負債の認識および測定
 3 SFAS第106号における退職後医療給付等会計の認識と測定
第5章 減損会計における将来予測と損失の見積計上
 はじめに
 1 減損会計基準による会計処理法
    ―アメリカ会計基準を中心に―
 2 減損会計処理についてのアメリカ、日本および国際会計基準の違い
 3 減損会計処理の中心となる概念
    ―将来見積キャッシュ・フロー―
 おわりに
第6章 のれん・無形資産減損会計における公正価値概念の制度効果
 はじめに
 1 無形資産とのれんの認識
 2 無形資産の減損評価
 3 のれんの減損評価
 4 のれんと無形資産会計における認識領域の拡大を支える測定の概念
 おわりに
第7章 企業結合会計の会計的性質
 はじめに
 1 IASB企業結合会計基準の特徴
 2 新基準の内容―認識と測定―
 3 新基準の特質と会計機能
 おわりに
第8章 FASB金融商品会計による負債の会計認識領域拡大化
 1 FASBステイトメント第150号公表の経緯
 2 FASBステイトメント第150号の内容
 3 FASBステイトメント第150号による負債領域拡大化の論理とその本質的意味
第9章 金融商品会計基準と資産概念
 はじめに
 1 アメリカにおける金融商品会計基準の発展と問題点の推移
 2 デリバティブの認識
 3 公正価値の導入に関わる問題
 おわりに
第10章 FASBとIASBにおけるストック・オプション会計調和化の持つ意味
     ―FASB Invitation to Commentにおけるオプション権利失効の会計処理を中心に―
 はじめに
 1 Invitation to Commentの目的
 2 FASBおよびIASBによる会計処理の共通点と相違点
 3 FASBおよびIASBのオプション権利失効の処理
 4 Invitation to Commentのもつ意味
 おわりに
第11章 将来損失事象計上の枠組
 はじめに
 1 将来損失事象計上の基準
 2 将来損失事象の計上を支える中心概念
 おわりに
第12章 財務業績報告書の構成とその特徴
     ―IASB提案とFASBモデルの比較検討―
 はじめに
 1 財務業績報告書が登場する理論的背景
 2 財務業績報告書の論点整理
 3 財務業績報告書の構成とその特徴
 おわりに
第13章 繰延税金資産の評価
 はじめに
 1 SFAS第109号の特徴
 2 繰延税金資産の認識
 3 繰延税金資産の実現可能性と評価引当金
 4 実現可能性の評価プロセス
 おわりに
第14章 ドイツ商法会計における機能領域の拡大
     ―EU会計指令現代化への対応―
 はじめに
 1 ドイツ会計規準形成の特徴
 2 EU会計指令の現代化
 3 「EU現代指令」の概要
 4 「EU現代化指令」のドイツ法への転換
 おわりに
第15章 ドイツ会計基準(DRS)における会計認識領域拡大
     ―ドイツ版「概念フレームワーク」を中心に―
 はじめに
 1 IAS/US-GAAPの開放とDRS
 2 概念フレームワークとDRS
 3 認識領域拡大と会計法改革
第16章 ドイツ商法における公正価値会計指令の転換
 はじめに
 1 ドイツ商法個別決算書における公正価値会計指令の転換
 2 公正価値会計指令のドイツ商法への転換の意義
第17章 ドイツの年金給付の会計―ドイツ会計基準公開草案第19号―
 はじめに―ドイツにおける年金給付会計の背景―
 1 公開草案19号の年金給付債務の適用対象と適用範囲
 2 年金給付債務引当金の貸方計上選択権から貸方計上義務
 3 年金給付債務の予測給付債務評価方式による測定
 4 保険数理差損益の認識方法
 5 定額年金給付債務の予測給付債務評価方式の他の年金給付債務への準用
 6 年金給付債務の表示
 7 連結附属説明書における報告
 おわりに―公開草案第19号の年金給付債務会計基準の特徴
第18章 ドイツ引当金会計の欧州的側面とその意味
 はじめに
 1 BIAO判決の概要
 2 欧州裁判所の判断
 おわりに
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