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平戸記2

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商品説明
平経高(1180-1233)の日記で、その名をとって『経高卿記』とも称されるが、古くから姓の「平」と民部卿の唐名である「戸部尚書」の「戸」から『平戸記』と称されている。自筆原本はなく、主に南北朝期の書写と推定される「伏見宮家本」、東山御文庫本(新写本)を底本とし、翻刻・校訂を行った。長らく「史料大成」本が流布されてきたが、昭和10年の刊本であり、古写本を底本としていないという現況を鑑み、今回あらたに翻刻刊行し、書写本を調査し校合を施した。
平経高は治承4年、桓武平氏高棟流の平行範の子として生まれた。はじめ吉田経房の猶子となるが、のち復姓し蔵人、弁官を経て元仁元年(1224)45歳にして従三位に叙し、公卿となる。建長7年、76歳で薨ずるまで八朝(後鳥羽~後深草天皇)に仕え、博学にして故実に通じ、関白九条道家の側近の一人。
『平戸記』には、鎌倉幕府の基本文献である『吾妻鏡』で欠落する仁治3年の記事が収録されている。記主の経高は、承久の乱後の親幕派に信任され、朝廷の政務や故実に通じた人物として人々から一目置かれていた。そのため、本書は公武に関わる記事が豊富である。本冊には、高麗との外交に関する記事や文書、御嵯峨天皇の即位・大嘗祭の関連記事、関東の鎌倉幕府と京都の九条家の動向に関する記事も豊富である。
目次
仁治3年10月~12月
寛元2年正月~12月
寛元3年正月~3月
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