2023年5月に施行された「宅地造成及び特定盛土等規制法(通称:盛土規制法)」は、大規模な盛土や土石の堆積に関する規制を抜本的に強化し、国土の安全を確保するための極めて重要な法律です。しかし、その許可審査の実務は、技術基準の適用範囲の判断、届出・許可の要否判定、安定計算書の照査など、多岐にわたり複雑を極めます。
本書は、この複雑な審査プロセスを、高度な地盤工学的知見を背景としつつ、現場での判断に直結する実務上の頻出ポイントに絞って解説した一冊です。単なる法令の逐条解説にとどまらず、「なぜこの知識が必要なのか」「実務で何を見落としがちか」という現場の疑問に応え、設計・審査担当者が即戦力として活用できる「実務チェックポイント」を分かりやすくまとめました。
具体的には、政令で定める技術的基準を「盛土等防災マニュアル」に基づき補完し、関連法令を含めた宅地造成等に関する全般的な基準を整理しています。
■設計者・事業者の方へ:審査の急所を突いた図書作成が可能になり、指摘事項(手戻り)を最小限に抑え、業務効率を飛躍的に向上させることができます。
■行政担当者の方へ:根拠に基づいた適正かつ迅速な審査、および所有者等への安全管理指導に自信を持って取り組めるようになります。
■資格受験者の方へ:地盤品質判定士(補)や1級土木施工管理技士、宅建などの試験対策としても、条文知識と実務技術をシームレスに繋ぐ強力な副読本となります。