◎内容紹介
本書は、業種や職種はもちろん、正規雇用・非正規雇用などの雇用形態にもかかわらず、全ての雇われて働くみなさんに、「実践知」としてのワークルールとその活用法を身につけていただくことを目標としています。
「実践知」として身につけるというのは、単に労働法の法律条文や解釈を学び覚えるということではなく、自分が実際に働いている場で労働問題に直面した時、どのワークルールを活用し、どのように問題を解決すればよいか、といった視点を獲得する、ということになります。そしてここで言う「労働問題」とは、例えば「いきなり理由もなくクビを宣告された」とか、「辞めろという圧力を受けている」とか、「いきなり賃金を下げされた」「下げられてはいないけどそもそも賃金が安すぎる」とか「残業代が払われない」「残業残業で体がぼろぼろ」「上司にパワハラを受けている」「セクハラをされた」等々、いろいろな場で普通(であってはならないのですが)によく聞く事件などを想定していただければけっこうです。
なかには、今バイト先で、正社員としての勤務先で、こういう目にあっている、という人もいるかもしれません。そういう方には、今すぐそうした境遇を抜け出すために役立つ実用書として読んでいただくこともできると思います。また、今そんな状況に直面しているわけではない、という方も、例えば就職を近い将来に控えた大学生のみなさんなどには、卒業後に正社員として働くことになる職場の環境を少しでも良好なものとするツール、または、起こりうるリスクから自分の身を守るための知識を提供できるかと思います。