Ⅰ 演劇の過去を見なおす
二世左団次と小山内薫の実験演劇 自由劇場(井上理惠)
築地小劇場と『演劇新潮』―演劇史のトピックを読み直す試みから(林廣親)
小山内薫『国性爺合戦』にみる国劇観(熊谷知子)
長田秀雄『石山開城記』について―「御真影」の示すもの(寺田詩麻)
岡田八千代『名残の一曲』における〈音〉(大串雛子)
岸田國士「屋上庭園」―〈嘘〉と〈現実〉と〈ファンテジイ〉と(内田秀樹)
宮本研「五月」と〝家庭劇〟(福井拓也)
井上ひさしの戯曲『イヌの仇討』とラジオドラマ『仇討』― 「自作自演」の「物語」としての「忠臣蔵」(伊藤真紀)
Ⅱ 演劇の現在
野田秀樹の時代― 核のイメージ『パンドラの鐘』『オイル』を中心に(今井克佳)
「私」を演技する劇団青い鳥―「青い実をたべた」の上演(久保陽子)
永井愛「鷗外の怪談」が描く森林太郎― 書くこと/読むことが織りなす「怪談」(鈴木彩)
現代演劇に於ける脱人間中心主義の台頭とポストヒューマンとの関わり(ボイド眞理子)
英訳 別役実作『金襴緞子の帯しめながら』(湯浅雅子)
日本近代演劇史研究会の歴史と研究成果
あとがき