本の雑誌481号2023年7月号

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特集:謎叢書の喜びと哀しみ

叢書を集めるとは"一線を越える"ことなのだ! では、一線を越えてしまうと人はどうなるのか!? というわけで、本の雑誌7月号の特集は「謎叢書の喜びと哀しみ」。集めて揃える愉しみから、シンポ教授が八〇年代半ばに突如現れて消えた幻の叢書〈面白推理文庫〉の担当者に訊くロングインタビュー、ミステリー叢書の流浪の真相に謎好き六人集が集めている正体不明の叢書まで、謎叢書の正体に迫る特集なのだあ! 

新刊めったくたガイドは、柿沼瑛子が悔恨と哀しみのいりまじる『円周率の日に先生は死んだ』に気持ちざらざらなら、石川美南はみんな大好きアリ・スミス!短編で巡る奇妙な十二か月に幸福! 大森望がX・J・ジャオ『鋼鉄紅女』はノリノリのロボット格闘SFだ!と快哉すれば、酒井貞道は衝撃度も情念もピカイチの『レモンと殺人鬼』をオススメ! 松井ゆかりが一穂ミチ『うたかたモザイク』のバラエティ豊かな十三編に驚けば、すずきたけしは多くの人に受け継がれる『オシムの遺産』に涙! さあ、ざらざらか幸福かびっくりか涙か、あなたはどれから読む? 面白本の海へいざ、飛び込もう!

今月の読者アンケートは「私のお気に入り図書館!」。昨年五月号で募集したお題が一年の熟成期間を経て、満を持しての登場だ! 読み物作家ガイドもお待たせしましたの湊かなえ。間室道子が湊イヤミスの魅力が詰まった10冊を紹介。読者に向けられた刀の切っ先に気をつけながら、湊イヤミスの世界に溺れよう! さらに黒い昼食会が文芸書の絶好調を寿げば、鏡明は「いい写真」とはなにかを真剣考察。椎名誠が強い女たちに尻込みすれば、日下三蔵はいよいよ「蔵の中へ」突入だ。さあ、梅雨真っ盛りの雨ばかりも、本さえあれば退屈しらず。本の雑誌7月号で、あなたも一線を越えてみよう!
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