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生物の科学 遺伝 2025年5月発行号(Vol.79‐No.3)

生物の科学 遺伝 2025年5月発行号(Vol.79‐No.3)

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商品説明
特集:蚊のバイオロジー ―研究が紐解く真の姿
ヒトの血を吸う蚊,私たち人間と直接触れあう機会が最も多いムシである。
蚊は,ヒトや動物に痒みだけでなく,時に「ベクター(運び屋)」として病気のもと(病原体)を与えるが,自身は病気になることはなく,歴とした固有の生態を持っている。
この驚異的かつ華麗な生きざまは,はるか昔から綿々と続いてきたもので,多様な生命現象の宝庫でもある。
本特集では,蚊という生物に魅了された研究者たちが,そのバイオロジーの面白さを読者に一気通貫で理解いただくべく,各研究の最前線を紹介・解説する。
ほか注目の寄稿「次世代動物モデルとしてのマーモセット―生物医学研究にもたらす意義と課題」や各連載も必見(「日本列島の多様な淡水生物 その進化と保全」「実験観察の勘どころ」「高校生物・ワクワク宣言!!」「植物を集める!!」「フォトコンテスト 生物科学学会連合」)。
目次
◎寄稿
次世代動物モデルとしてのマーモセット ―生物医学研究にもたらす意義と課題
山﨑 由美子(新潟医療福祉大学)

◎特集記事
総論.蚊 ―血を吸うムシの華麗な生きざま
嘉糠 洋陸(東京慈恵会医科大学)

1.蚊の性決定メカニズム ―オスかメスかを決めるM因子の謎
山本 大介(自治医科大学)

2.蚊は殺虫剤に強くなる ―薬剤開発と進化のイタチごっこ
糸川 健太郎(国立感染症研究所)

3.蚊は腹八分目を知る ―病原体媒介蚊の吸血を負に制御する因子,フィブリノペプチドAの発見
佐久間 知佐子(理化学研究所)

4.微生物の力で蚊を制す ―蚊に共生する微生物を利用した新たな感染症制御法
大手 学(東京慈恵会医科大学)

5.蚊は飛行する ―蚊の空気力学
中田 敏是(千葉大学)

6.蚊とウイルスの攻防と共存 ―蚊はなぜ効率的にウイルスを媒介できるのかを考える
鈴木 康嗣(愛媛大学)

7.蚊は「耳」で配偶相手を探す ―プ~ンという羽音に隠された繁殖の秘密
上川内 あずさ(名古屋大学)/大橋 拓朗(米ワシントン大学)

◎連載
日本列島の多様な淡水生物 その進化と保全
[第8回]クローン繁殖するギンブナの起源と多様性 ―遺伝情報で明らかになった驚きの多様化メカニズム
三品 達平(九州大学)

実験観察の勘どころ
ヒルガタワムシの培養・観察 ―休眠タンからの復活と再乾燥・保存を試みる
大西 卓嗣(岡山県立西大寺高等学校)/野島 祥之(岡山県立倉敷中央高等学校)

高校生物・ワクワク宣言!!
生き物好き集まれ!を合言葉に
鈴木 順久(桜丘高等学校)

植物を集める!!
[第19回]「植物形質転換」を巡って
長田 敏行(東京大学名誉教授,法政大学名誉教授)

フォトコンテスト 生物科学学会連合
「第6回 生きものの“つぶやき ”フォトコンテスト」―審査結果(2)
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