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生物の科学 遺伝 2025年7月発行号(Vol.79‐No.4)

生物の科学 遺伝 2025年7月発行号(Vol.79‐No.4)

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商品説明
特集:高山植物学の最前線 ―解明されてきた進化の歴史と生存戦略
低温,強風,多雪など過酷な環境に生育する高山植物。
鮮やかな花とユニークな形態で多くの人々を魅了するだけでなく,独特の生物群集で構成される高山生態系は,生物多様性のホットスポットとしても重要である。
しかし高山植物がどのような経緯で日本の高山帯に現れ,厳しい高山環境でどのように生き延び,子孫を残してきたのかについては,依然として不明な点が多い。
さらに近年の地球温暖化は,寒冷環境に適応した高山植物と高山生態系に深刻な影響を及ぼすと危惧されている。
本特集では,最近の研究によって明らかになってきた高山植物の最新の話題(進化的歴史,生存戦略,分布特性,保全上の課題等)について,各研究者たちが紹介・解説する。
本特集を通して,現在も進化し続ける生物としての高山植物と高山生態系,さらにその保全や地球温暖化についても興味関心を寄せていただければ幸いである。
巻頭グラビア「高山植物図鑑」(全11頁)ほか各連載も必見(「植物を集める!!」「日本列島の多様な淡水生物 その進化と保全」「実験観察の勘どころ」「高校生物・ワクワク宣言!!」「フォトコンテスト 生物科学学会連合」)。
目次
◎巻頭グラビア
高山植物図鑑

◎特集:高山植物学の最前線 ―解明されてきた進化の歴史と生存戦略
総論.高山植物の生きざまと地球温暖化の影響 ―高山生態系の生物多様性はどうしたら守れるか?
工藤 岳(北海道大学)

1.日本の高山植物はどこからきたのか? ―北方起源仮説を改めて再検証する段階に
藤井 紀行(熊本大学)

2.あの手この手で種子を作る高山植物の花の工夫 ―自家受粉を避けるさまざまな戦略
千葉 悟志(市立大町山岳博物館)

3.お花畑の彩りを創る高山の送粉者たち ―多様な花色をもたらしたハナバチのはたらき
石井 博(富山大学)

4.高山植物の生育場所はどのように決定されているのだろうか ―地形を介して生じる積雪深の不均一分布に対応した高山植生の配置
峯村 友都・和田 直也(富山大学)

5.高山植物と倍数性 ―倍数化は高山環境で有利なのか?
和久井 彬実(富山県中央植物園)

◎連載
植物を集める!!
[第20回]高山植物憧憬
長田 敏行(東京大学名誉教授・法政大学名誉教授)

日本列島の多様な淡水生物 その進化と保全
[第9回]動物園におけるオオサンショウウオの生息域外保全と教育・研究活動 ―保全の拠点を目指して
野々上 範之(広島市みどり生きもの協会 安佐動物公園)

実験観察の勘どころ
授業で使えるミトコンドリアの簡便な観察法
中村 学(岩手県立南昌みらい高等学校)

高校生物・ワクワク宣言!!
「フトヘナタリの『表現型可塑性』」について ―海に感謝!海は学びの最高のフィールド!
宮﨑 輝(長崎県立長崎北陽台高等学校)

フォトコンテスト 生物科学学会連合
「第6回 生きものの“つぶやき ”フォトコンテスト」―審査結果(3)
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