海の波や天候は生計を左右する。かつて栄えた都市は現在では廃れて産業を失い漁村となった。稠密に建てられた家々のあいだに路地が張り巡らされ、住居では複数の家族が共に住む。モザンビーク島の女性たちの近所づきあいは、こうした繋がりのなかから生まれる。
一方で彼女たちは、いくつもの仕方でみずからを切り離し、人づきあいのバランスを調整する。あけすけなゴシップを言い合う、家族どうしでの食べ物のやりとりをバタリと打ち切る。それらは島の間延びしたリズムからすれば、あまりにドライな切断に見える
本書が描くのは、こういったことだ。