現代のスポーツが生き残りをかけて選択したのは「地域密着」だった。その結果、全国には3,000件を超える総合型地域スポーツクラブが誕生し、プロスポーツにも「地域密着」は普及していった。しかし、政府のスポーツ政策と地域の実情との間にはギャップがあり、プロスポーツビジネスは限界に直面している。本書では、制度的アプローチと社会構成主義を分析フレームとして、スポーツの生き残り策としての「地域密着」戦略を考察した。仙台市プロスポーツの事例では、ベガルタ仙台と東北楽天ゴールデンイーグルスを核とした地域のガバナンス・ネットワークに着眼し、制度の創造と実践活動を通じて「地域密着」の意味内容を構成し、共有していくプロセスを描いている。