自分の中に空洞があると自覚したのはいつ頃だろう
もう疲れ果てた。
他者の為に生きる事に疲れ果てた。
すべてを断ち切ってしまいたいとずっと願ってきた。
養女として、クラフト陶芸工房にいきる生を問う長編!
人が人の世に、一点を与えられて存在するなら、縦横から糸を張り、その一点を取り巻き身動き出来なくしているのを、境界と言うのだろうか。生まれる前から与えられていたその一点は、依って立つ足場とも、重い枷ともなる。境界とは、他者の欲と業が生み出す、解きようも無い網でもある。その外側から覆い被さってくる他者の意向を受け入れ、生きる意味にしようと足いてきた。(本文)より