中國古代の淫祀とその展開
  • 発売日:2026/07/07
  • 出版社:知泉書館
  • ISBN:9784862854643

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中國古代の淫祀とその展開

中國古代の淫祀とその展開

通常価格 6,050 円(税込)
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商品説明
1975年末,湖北省雲夢県睡虎地で発見された秦代の墓の副葬品に多くの「秦簡」が見つかり,秦律関係の法制史料と「日書」という占いの書の二つの史料だと判明する。
墓主は秦の六国統一(前221年)直後に埋葬された楚(四川)の地方官吏であった。多くの研究者は法制史の分野に関心を集中し,「日書」を切り離したが,著者はフランス社会史における「心性」や「日常性」の視角を活用し,法制史と占書を総合的に考察する。
支配者の秦とその統治下にある楚人の間の法治主義をめぐる〈法と習俗〉の問題が存在していたのである。
その後,秦代だけでなく戦国時代から前漢末,後漢前期に至る時期の多くの「日書」が中国各地から出土した。
「秦の法と楚地の習俗の対峙」という構図は,背景に周礼を逸脱した禱祠は「淫祀」であるとの文化概念があり,「漢書」編纂者の班固もこれを「淫祀」と譏った。
諸国は帝国の統治により一地方に組み込まれたが,中央と地域,さらには地域間相互の交流が盛んとなり,新たな地域文化に再編されて,多様な文化活動を形成した。
著者は睡虎地秦簡に関する処女作を世に問い,以後は中国の大学や研究者と連携して多くの発掘調査に従事し,現代の中国考古学,古代史に精通した代表的な存在になった。四川の考古・民族・歷史に関する日中共同研究や,四川を地域モデルとするアジア諸地域の地域文化の形成に関する共同研究など多彩の活動を展開している。
本書は各地の史料を分析して,中国古代の占卜と社会・政治の関係を通史的に明らかにした画期的業績である。


凡例
用語解説
序章
第一章 「卜筮祭禱簡」の出土状況
第二章 包山楚簡「卜筮祭禱簡」の構造とシステム
第三章 望山楚簡「卜筮祭禱簡」との比較
第四章 楚文化と雨乞い習俗
第五章 睡虎地秦簡「日書」における病因論と鬼神
第六章 「卜筮祭禱簡」よりみた「日書」の形成
第七章 九店楚簡「日書」の「告武夷」篇よりみた「日書」の形成
第八章 建除よりみた「日書」の形成
第九章 具注曆の淵源
第一〇章 郡県少吏と数術――「日書」からみえてきたもの
終章
あとがき
出典一覧
索引
目次
凡例
用語解説

序章

第一章 「卜筮祭禱簡」の出土状況
 はじめに
 第一節 江陵望山一号墓竹簡
 第二節 江陵天星觀一号墓竹簡
 第三節 江陵秦家嘴一・一三・九九号墓竹簡
 第四節 荊門包山二号墓竹簡
 第五節 新蔡葛陵墓竹簡
 第六節 江陵范家坡二七号墓竹簡
 第七節 武漢丁家咀二号墓竹簡
 第八節 荊門嚴倉一号墓竹簡
 第九節 荊州望山橋一号墓竹簡
 第一〇節 荊州棗林鋪唐維寺一二六号墓・熊家灣四三号墓竹簡
 第一一節 荊州棗林鋪彭家灣一八三号墓・二六四号墓竹簡
 むすび

第二章 包山楚簡「卜筮祭禱簡」の構造とシステム
 はじめに
 第一節 「卜筮祭禱簡」の体例をめぐる基本問題
 第二節 「卜筮祭禱簡」の体例分析(一) 第一次占卜
 第三節 「卜筮祭禱簡」の体例分析(二) 第二次占卜
 第四節 卜筮祭禱の実態分析
 第五節 貞人たちの動向
 むすび

第三章 望山楚簡「卜筮祭禱簡」との比較
 はじめに
 第一節 望山楚簡の体例分析(一) 第一次占卜
 第二節 望山楚簡の体例分析(二) 第二次占卜
 むすび

第四章 楚文化と雨乞い習俗
 はじめに
 第一節 上博楚簡「柬大王泊旱」の整理概況、および編聯問題
 第二節 「柬大王泊旱」の校訂と和訳
 第三節 「柬大王泊旱」の文献学史上の位置づけ
 第四節 〝雨乞い儀礼〟からみた「柬大王泊旱」の位置づけ
 第五節 旱母と雩祭
 むすび

第五章 睡虎地秦簡「日書」における病因論と鬼神
 はじめに
 第一節 「日書」にみえる疾病関係資料
 第二節 病因論としての鬼祟論
 第三節 「日書」「詰咎」篇にみえる鬼神・精怪
 むすび

 附論一 睡虎地秦簡「日書」甲種「詰咎」篇全文訓読
 附論二 胡家草場漢簡「日書」「詰咎」篇の訓読と和訳

第六章 「卜筮祭禱簡」よりみた「日書」の形成
 はじめに
 第一節 五祀との関係
 第二節 疾病貞との関係
 第三節 貞人と日者との関係
 むすび

第七章 九店楚簡「日書」の「告武夷」篇よりみた「日書」の形成
 はじめに
 第一節 武夷の諸相
 第二節 「告武夷」篇の語句の検討
 第三節 「丹」篇との関係
 むすび

第八章 建除よりみた「日書」の形成
 はじめに
 第一節 曆譜にみえる建除
 第二節 九店楚簡「日書」の建除
 第三節 睡虎地秦簡「日書」の建除
 第四節 形式面からみた建除
 むすび

第九章 具注曆の淵源
 はじめに
 第一節 「元光元年曆譜」にみえる節気・節日・曆注
 第二節 「視日」の性質をめぐって
 第三節 「視日」・「質日」・「元延二年日記」の関係
 むすび

 附論三 「視日」再考
  はじめに
  むすび

第一〇章 郡県少吏と数術――「日書」からみえてきたもの
 はじめに
 第一節 「日書」と社会史研究
 第二節 「日書」出土の増加
 第三節 郡県少吏と「日書」
 むすび

終章

あとがき
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索引
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